
現在はエジプト事務所に赴任しています
JICAは教育、保健、インフラなど途上国の抱える開発課題の解決に資する政府開発援助の実施機関です。私の場合はまず東京の本部で働き、5年目から海外拠点に赴任しました。現在はエジプト事務所で、工学系の大学院や日本の高専システムの導入の支援業務に携わっています。例えばエジプト側の関係者とやりとりする際、日本の価値観だけから話しても上手くいきません。お互いの価値観を理解し合いながら共通の目的に向かうことは、この仕事のやりがいです。また、その国の人たちの幸せを考えて仕事ができることも魅力で、協力しているエジプト・日本高専の学生から「日本の協力する学校で学べて嬉しい」と直接言ってもらえた時は嬉しかったです。
小さい頃から聖心の系列校に通っており、海外で活動するシスターからお話を聞いたり、高校では模擬国連に参加したりといった活動を経て、国際的な仕事にずっと関心を持っていました。大学では難民問題に関心を持ち学内の難民支援団体で活動したり、難民支援のNGOでインターンをしたり、難民の方や、NGOや国際機関で難民支援に携わる人々との出会いを通じて、「難民」という言葉の裏に一人ひとりの当事者、そして様々な立場から関わる人々がいることを実感しました。そういった人々のことを知れば知るほど「自分もその一助になりたい」という思いが生まれて、国際的な問題・課題の解決に資する仕事を志すようになりました。

協力しているエジプト・日本高専の第一期生とともに
聖心は規模の小さい大学ですが、その分教職員が学生のことを見ています。私の課外活動も知ってくれていて、「聖心というホームがある」という安心感があったから外に飛び出して活動できていました。国際交流学科では特に国際政治経済を重点的に学びました。例えば授業内のプレゼンテーションで難民問題のトピックについて調べてプレゼンし、難民支援団体でも同じテーマでディスカッションすることで、学科での学びと課外活動をリンクさせて理論と実践を深めました。「『気候変動と移住』」というプレゼンをした時は自分自身の関心が高いテーマだったこともあり、同じ授業を受けている友だちからも「面白かった」と言ってもらいました。

難民支援の学生団体で活動していた時の様子

独立行政法人国際協力機構(JICA) 勤務/文学部(現・現代教養学部)国際交流学科/2018年卒/中東・欧州部、地球環境部を経て、2022年にエジプト事務所に赴任。『エジプトは若い世代が多く活気があります。その一方で、教育の質に課題を抱えています。その中で日本の教育分野の協力を評価してもらえて嬉しいです』と語る。休日の過ごし方を聞くと、『エジプトは観光大国で、旅行で羽根を伸ばすのが楽しいです。事務所があるカイロから車で30分のギザにはピラミッドや、JICAも協力している大エジプト博物館があります。遠くではルクソールやアレクサンドリアといった古都もありますし、紅海沿岸ではマリンスポーツも盛んです』と見所を教えてくれた。
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