
私の研究領域は政治学、特に政治過程論が専門分野です。何らかの政治・政策課題が、どのように検討され、決定、実施されるのか。そのプロセスをフィールドワークに基づいて実証的に検証・分析しています。中でも関心のあるテーマの一つが日中国交正常化と、それに伴う台湾の「中華民国」との断交の政治過程です。この研究は博士論文にまとめ書籍出版しましたが、その後も新たな発見があり、今後も継続して実像を追究する予定です。もう一つの関心は政治家の人物研究です。成果としては初期自民党を育て上げた元副総裁の大野伴睦の評伝があります。政治というものは人間の営みであるという考えから、対象者の回想録や未公開資料の発掘・収集、またインタビューなどを行い、その時代を生きる人々の息遣いが感じられるような研究を心がけています。

研究者としてのモットーは現地・現場主義。永田町に出向いて政治家などから直接話を聞くことも。
丹羽ゼミでは、ニュース記事を使ったプレゼンテーションとディスカッションが頻繁に行われます。また、ニュースサイトの編集長や現職の地方議員など、政治のリアルを知るゲストを招いてレクチャーを行うほか、国会議事堂や外務省など日本の政治・外交の現場を訪問する課外授業も実施。このような実践的な学びは、グループ研究にも取り入れられています。成果の一例として、台湾有事を研究テーマに、台湾の金門島を訪れフィールドワークを行い、それを奨学論文としてまとめて入賞したゼミ生もいます。

夏のゼミ合宿では「政治とカネ問題を根絶するには?」をテーマに、グループに分かれ討論を繰り広げました。
大学は、自ら問いを立て、意見を交わし、「まだ見ぬ自分」を発見するための場所。今はまだ迷っていても大丈夫。在学中にあらゆることに挑戦して、経験を積み、可能性を広げましょう。皆さんの夢の実現を応援します。

小学校の卒業文集に「将来の夢は政治家」と書いたという丹羽先生。今は政治家を志す学生を育てている。
専門科目:政治学入門、国際政治史A・B、日本外交史A・B など
略歴:東海大学大学院政治学研究科博士課程後期単位取得満期退学。博士(安全保障)。拓殖大学海外事情研究所助教。准教授、教授を経て、2022年より政経学部教授。法律政治学科長、大学院地方政治行政研究科教授。
著書:『評伝 大野伴睦:自民党を作った大衆政治家』(並木書房)、『「日中問題」という「国内問題」:戦後日本外交と中国・台湾』(一藝社)など。
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