「VR集団パニック体験システム」の開発に取り組んでいます。災害や事件の発生時には集団パニックになり、転倒などの二次被害が起こりがちです。避難訓練をするにしても、エキストラをそろえて「集団」を作るには莫大なコストがかかります。そこで私は、VR技術を活用してパニック状況を再現し、参加者が安全に疑似体験できるシステム開発を進めています。現在は地下鉄のホーム火災がテーマです。難しいのがパニックのシミュレーション。災害時に人がどのように動くかを研究した論文を読み込んだり、実例の動画を見たりしながらシミュレーションの精度を上げる作業に取り組んでいます。社会の役に立つシステムなので、やりがいを感じています。
プログラムの経験がないままに入学したのですが、授業で基礎から学び、4年間で高度なアルゴリズムの実装に取り組むまでに成長することができました。プログラミングやシステム関連の授業だけではなく、たとえば人間科学科目の中にある「論理的思考法」の授業では結論と根拠を整理し、矛盾なく筋道を立てて考える方法を学ぶなど幅広い学びができたことも、システム開発をするうえで役立っています。4年次にはグラフィック系の研究室に所属し、前から興味のあったVR関連のシステム開発に取り組みました。教授と相談しながら決めたテーマが災害時の集団パニックシミュレーションで、そのまま現在の大学院での研究につながっています。

研究室での研究風景
ゲームが好きで、子どもの頃は漠然とゲームを作るプログラミングをやってみたいと思っていました。高校で大学を選ぶ頃になると、大学卒業後の進路も含めて「将来どんな仕事がしたいか」「そのために何を学ぶべきか」をより具体的に考えるようになりました。IT分野ならネットワークやセキュリティ、今後さらに発展するAIなど幅広い領域で活躍できます。そして、どの分野でもプログラミングが土台になることに気づきました。大学は、プログラミングを中心にIT全体を深く学べる環境が良いのではないかと考え、情報分野に力を入れている東京電機大学を選びました。「好き」と将来の進路が一致した、良い選択ができたと思っています。

研究発表の様子

東京電機大学大学院 未来科学研究科 情報メディア学専攻 ビジュアルコンピューティング研究室所属/未来科学部 情報メディア学科/2025年卒
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