
「電磁波の技術を応用した高効率・ワイヤレスの通信技術の革新と送電システムの実現」について取り組んでいます。電磁波工学はとても難解で、学生たちから敬遠されがちな分野の一つです。数学の要素や電磁波を分析する4次元パラメーターの取り扱い方、何と言っても目に見えない現象であることが、最初の理解を阻む壁になっています。私が、大学でこの分野を学び始めた時、最初に取り組んだのが数式で、ひたすら計算の日々が続きました。でも、その数式の理解が深まれば、本当に面白い学問領域です。現在普及しているスマートフォンなどにも、電磁波を送受信するアンテナが使われていますし、この分野からは人類が最も恩恵を受けていると言っても過言ではないでしょう。

電磁波の力でプラレール・ミニ四駆・ドローン・水中モータなど電池なしで走行するシステム設計も学べます
この研究室では、ワイヤレス給電技術の研究に注力しています。電線、バッテリーが不要で、電磁波により離れた場所へ電気エネルギーを送ることができる技術は、より多彩なシーンでの応用が見込まれます。実用化のためには高効率化が重要課題となっており、主に送受電素子、整合回路、整流回路の3つの部分の高効率化研究に取り組んでいます。kHz帯からGHz帯までに対応した二輪自動車、省電力ドローン、水中モーターなどへのワイヤレス給電、Wi-Fiの電波エネルギー回収器の設計と試作も行っています。

主に送受電素子、整合回路、整流回路の3つの高効率化研究に取り組んでいます
努力すればその分、確実に力となるはずです。そして新しい発見がなければ、大きなイノベーションにつながりません。他人の説明や意見を求め過ぎず、自ら一歩前に踏み出す強い意思を大切にしてください。
専門:ワイヤレス給電技術、電磁界数値解析、アンテナ工学
中国・西安電子科技大学で学び、工学博士の学位取得は1997年。1992年からパナソニック開発研究所、大井電気、インテリジェントコスモス研究所で研究を重ね、2007年~08年に東京農工大学の特任准教授に着任。その後、仙台高等専門学校で教鞭を執り、2020年からは東北工業大学工学部情報通信工学科の教授に。
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