
電気・機械・化学・生物等の理工学と医学をリンクさせて、医療の進化や健康の増進に役立てる「医用工学」の研究開発を行っています。具体的には、1)大気圧かつ低温のもとでプラズマを発生させ、同時に生成する活性酸素や活性窒素を生体に照射することで、がんの治療やケガの修復に応用する研究。2)医療の専門家でないと取り扱いが難しい超音波画像診断装置を、誰もが容易に使えるようにして、血管などの簡易診断に活用する研究。3)障害者の方が楽に段差を乗り越えられるパワーアシスト車椅子など生活支援機器の開発。4)病気の心臓の働きを補助する人工心臓用小型ポンプなど人工臓器の開発。大きく4つのテーマを軸に、幅広い観点から「医療機器をもっと身近で簡便に使えるようにして、みんなが健康になれたらいいな」と願って、挑戦を続けています。

これが超音波画像診断装置。本文であげた他に、手術ロボットやカプセル内視鏡等のテーマも探究しています
高橋先生の臨床器械工学研究室では、3年次に超音波画像診断装置や脳血流計等の総合実習とヤギの解剖実験を通して、医療機器と生体の実際を体感。同時に先輩のリードのもと、小論文や資料の書き方、発表の進め方を習得する。そのうえで「自分のやりたいテーマ」を見出し、4年次から先生のアドバイスのもと、毎週の勉強会で発表と討議を重ねて、卒業研究を仕上げていく。例えば「ダンス中の重心の動きを測定して、バランスのいい踊り方かどうか判定する」など、ゼミ生はそれぞれユニークなマイテーマの研究に打ち込んで成果をあげている。

パワーアシスト車椅子の部品を設計・製作・評価するといったメカニカルなものづくりの機会にも恵まれる
ものづくりで大事なのは、「自分で目標を決めて、実験と試作・検証と改良を繰り返し、どのルートを進めばゴールに到達できるか、自分の最適解を導き出すこと」です。それが鉄則だと肝に命じて勉学に励んでください。

毎年15~20名の学生が先生の臨床器械工学研究室に所属。男女比はほぼ半々で、大学院進学者はおよそ2/3
専門科目/医用工学領域の電気・化学専攻 略歴/2013年3月、東京都市大学工学部生体医工学科卒業。2015年3月、同大学院生体医工学専攻修士課程修了。2018年3月、東京農工大学工学府生命工学専攻博士課程の単位を取得し満期退学。以来、東京都市大学の非常勤講師を務めながら専門研究を続け、「大気圧低温プラズマの生物応用に関する研究」で博士号(工学)を取得。2025年4月、同学理工学部医用工学科の講師に就任し現在に至る。
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