
建築というと、カッコいいデザインや図面を描くことをイメージする人が多いかもしれません。しかし、人が本当に心地よく暮らすためには、「見えない性能」がとても重要です。この授業のテーマは「建築環境」。具体的には、普段目に見えない「音・光・熱」といった環境要素を、専用の機器を使って計測します。平川先生は元建材メーカー出身のプロフェッショナルです。現場を知り尽くした視点から、断熱性や遮音性が暮らしにどう影響するかを学びます。ただ図面を引くだけでなく、「この設計だと実際にどう感じるか?」を数値で理解することで、将来、住む人が本当に満足できる空間を提案できる設計者を目指します。感覚ではなく、科学的な根拠に基づいた「快適さ」のつくり方を学ぶ授業です。

目に見えない「快適さ」を、数値で可視化。感覚頼みでないプロフェッショナルを育成
マンションなどでトラブルの原因になりやすい「騒音」。授業では実際に上の階で音を出し、下の階でどれくらい響くのかを騒音計で測定します。上で音を出している時は気にならなくても、下で聞くと「こんなにうるさいの!?」と驚くことがあります。 自分の耳と数値の両方で確かめることで、床の構造や素材が音の伝わり方にどう影響するかを実感できます。図面上だけでは分からない「住む人の感覚」を肌で感じることで、クレームのない快適な設計をするための重要な観点を養います。

住む人の立場で考え、体験を通して気づきを深める実践的な設計教育を実践
「冬暖かい家」のカギを握るのが断熱や気密です。授業では模型の箱を製作し、わざと穴を開けて空気がどう漏れるか、気密測定器を使って実験します。 また、サーモカメラを使えば、目に見えない熱の出入りが一目瞭然になります。ほんの少しの隙間が室温やエネルギー効率にどう悪影響を与えるかを検証します。これからの時代に不可欠な、環境に優しく経済的な住まいづくりに必要な技術を、手を動かしながら実践的に身につけます。

「環境に優しく、経済的な住まい」を念頭に置き、生きた技術を習得
絵を描くことよりも、物理や数学など理系科目が好きな人にぴったりです。また、自分の家や暮らしに興味があり、「もっと快適な住まいをつくるにはどうすればいい?」と疑問を持てる探究心のある人に最適な授業です。

座学だけでは得られない「生きた学び」を通じて、快適な建築物を提案できる人材を育成
建材メーカーで勤務の経験を持つ平川秀樹先生が指導します。授業は3時間連続で行われ、座学よりも実際に手を動かす「体験」を重視。グループワークでは気密性や遮音性を専用機器で測定します。予想と異なる数値が出た原因を考察しレポートにまとめるプロセスを通じて、感覚ではなく数値で性能を理解する力を習得します。将来、根拠を持った快適な建物を提案できる実践力を養います。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



