
多様性が重要視されるようになった現代社会。しかし、固定概念にとらわれた価値観や判断の弊害は未だに多く見られます。本来は自由なはずの子どもたちの表現の世界でも、指導者の言動に子どもたちは大いに影響されてしまうのです。美術の授業では、『ものづくり』を通して表現する喜びと楽しさ、そして技術力だけでは図れない「それぞれの良さ」について理解を深めるとき、より多くの個性に寄り添える価値観を学ぶことができます。子どもたち自身が互いの個性を認め合い、楽しめるように寄り添う指導。それが私の研究テーマです。

声のトーンや顔の表情、言葉選びなど、子どもたちの興味を引く話術で本日のお題を説明する丸田先生
附属幼稚園が隣接する恵まれた環境を活かして、年に数回は園児とのイベントを開催しています。この日は年長さんたちを招いて『似顔絵』を楽しんでもらいました。固定概念にとらわれず髪や肌の色も自由!園児たちには思った通りに描く楽しさを味わってもらいながら、学生たちは園児たちの豊かな感性に触れるとともに、安全性への配慮や指導の仕方を実践的に学んでいきます。こうした経験は保育の現場でも、きっと役立つと思います。

少人数グループで園児のお世話する学生たち。お互いの似顔絵を描く作業に、子どもたちも大喜び!
『ものづくりを通して表現する』ことは、技術力を磨くことよりも思いを込める作業だと思います。研究会ではさまざまな造形遊びを行っているので、あなた自身の個性を楽しみながら、将来役立つスキルを習得できます。

造形教育、立体表現、焼き物、はんこづくりを通して、多様性を認め合える価値観を育む丸田 多賀美講師
芸術表現の多様性を知り、幼児の持つ感性のすばらしさを理解できるように進めていきます。同時に学生自身が自らの個性と向き合い、油絵や人形づくり、ペーパークラフトやアニメーション制作、もみ殻での「焼き物体験」など、自分で自由に選んだジャンルで感性を表現する経験を通して幼児造形指導について修得していきます。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。