保育・幼児教育業界の人材不足が叫ばれている今、有効とされるのが保育現場のICT化です。よく取り上げられるのが業務の効率化です。保育記録や保護者との連絡、子どもの安全管理など多くの業務で効率化を図ることができます。
一方、ICTは保育の質そのものを向上させることができます。例えば子ども一人ひとりの様子をAI(人工知能)が把握して、親や保育者を支援することにより細やかな保育を行うことが予測されます。
そこで本学では、保育業界で「デジタルとアナログ」の融合が欠かせないと考え、「教育テックコース」を2023年4月より新設しました。「教育テックコース」では、保育以外に様々な業界で活躍される先生方を迎え最先端のICT教育を学べる「教育テック概論」を中心に、メディア表現技術を楽しく学べる科目を用意しています。
河崎先生の専門は情報学。「教育テックコース」では、専門の「3Dコンピュータグラフィックス」や「デジタル音楽」などを発展させた授業を行う予定です。
「ゼミナール」では、3DCGを使って絵本の世界を再現。子どもが楽しめる新しい保育表現を研究します。
その他「教育テックコース」では、「ダンス動画」や「Webデザイン」、MOSなどの資格取得を目指す授業があります。「インターンシップ指導」も充実。企業やメーカーなど広く子育てに関わる業界への就職はもちろん、ICTスキルを身に付けた幼稚園教諭も目指せます。
ICTを学ぶと、いろいろな仕事で子どもに関わることができます。設立以来70年にわたって保育士・幼稚園教諭を育ててきた本学で、子どもを笑顔にするスキルを身に付けましょう。
専門/情報学
略歴/大阪大学大学院での専門はバーチャルリアリティ。低コストに利用できるモーションキャプチャシステムの開発や、得られたモーションから個性を取り出し、異なる体型モデルに適用する研究を行う。大阪キリスト教短期大学(きりたん)に入職後、現在は、学長補佐、図書館長も兼務する。