学生時代に食べた有機野菜の味に感動し、農業に興味を持つ。専門学校卒業後、植木・花生産農家に5年勤務。2010年に栃木市にて新規就農し、家庭園芸用苗の生産を開始する。2013年には法人化し、「農業を通して、笑顔集まる、幸せ拡がる、喜び溢れる商品とサービスの創造」をモットーに、年間約100万ポットの野菜苗を生産・販売している。また、2019年からは高アミノ酸ミニトマト「こくパリッ(R)」の生産・販売を開始し、発売以来高い評価を頂いている。仕事をする上で大切にしていることは明るい挨拶と返事。仕事は一人では成り立たないからこそお蔭様という感謝の気持ちを大切にし、日々仕事と向き合いたいと考えています。
元々、農業に興味はなかったのですが、学生時代の野菜づくりの授業を通して野菜の味に感動して、この道を志しました。その後、テクノ・ホルティのオープンキャンパスに参加し、少人数で学べる環境と実践的な広い農場が整備されていたことに魅力を感じて入学。幅広い知識・技術を習得するため、学校が開いてる日は農場で植物の観察や管理等していることが多かったですね。また、学内外での園芸教室の企画、実習が授業に組み込まれていることが多く、今の仕事にも活かされています。生産に関する知識と技術はもちろん、人として、社会人としての基礎を先生方から教えていただきました。先生方との出会いがなければ、今の私はありません。
2年生になると授業の一環として様々な園芸教室を開催しました。当時、協調性に乏しかったのですが「変わろう!」と決意し、準備から実施に至るまで一貫して担当させていただけたことは、その後の私に大きな影響を与えてくれました。また、卒業論文では「視覚障害者向けの園芸教室」をテーマを設定。盲学校の協力も頂き、約1年掛けて農場を整備して園芸教室を開催できたことは大きな自信につながりました。特に専攻担当の細井先生には、何かをやり遂げたい時は周りの人たちの協力が欠かせないこと、自分から働き掛けることが必要になってくるなど、社会人として大切なことを学ばせていただきました。
パナプラス株式会社 代表取締役/園芸療法・福祉コース(2019年4月 野菜生産コースに名称変更)/2004年3月卒/学生時代の野菜づくりの授業をきっかけに農の道を志した小竹さん。高校生へのアドバイスを求めたところ「興味を持ったことに対して迷わず挑戦してみましょう!難しいと思っていたことができるようになるとそれが自信に変わります」とのこと。実際、小竹さんも園芸教室や卒業論文の作成にあたって、周囲のサポートを得ながらガムシャラに動いた結果、手にした成功体験がその後の大きな糧になっている。今後は「農と触れる機会の少ない人々に向けて農と近づけるきっかけづくり」を展開することを視野に入れながら日々の業務に勤しんでいる。