卒業してから教員になるまでずっと臨床検査技師として勤務。子育て中の数年間以外は、約400床の大病院から町のクリニックまで、様々な医療現場で心電図やエコー、血液検査などの検査全般に携わってきました。今は3年生の担任として、国家試験合格に向けて努力を重ねる学生たちを温かく見守り支えています。技師の先輩としてよく話すのは、国家試験の過去問題を解く時にも、問題の内容と病気を結び付け、視野を広げて勉強する方法。そうした習慣をつけて、現場でも病気のことからデータを読めるようになれば、即戦力としての活躍にもつながります。「今日は表情が明るいね」とか「ちゃんと眠れてる?」など、声をかけるポイントがついつい母親目線だと言われがち。でも、それも私の経験のひとつの現れだと思っているのですが、どうでしょう?
1年生前半は座学が中心。後半は実習も交えて臨床検査に必要な基礎知識を学習。2年生になると午後はほとんどが実習。「生理機能検査学実習」や「微生物検査学実習」など、医療現場での豊富な経験を持つ先生方の指導のもとで検査技術を身につけていく。3年生の5月頃からは約4か月間の臨地実習。病院の検査室で実際の検査に携わり、医療の現場を体感しながら学習。長期間集中して取り組む実習を通じて、医療現場から即戦力として求められる実力を養う。実習終了後の9月からは受験対策の授業に取り組み、国家試験の合格をめざす。
本校では3年間で国家試験の受験資格が得られ、実習も充実しています。理系だけでなく、文系から進学している学生もいるので、ぜひオープンキャンパスに来て、見て、聞いて、臨床検査技師をめざしてください。
専門分野:臨床検査(生理検査)
大阪行岡医療専門学校長柄校 臨床検査科卒。卒業後は病院に就職し、臨床検査技師として勤務。結婚・出産で一旦退職するも子育てしながら復職。様々な規模の病院勤務を経験した後、2022年9月から同校教員として着任、現在に至る。「教員になって初めての卒業生を送り出した時、精神的にしんどい時に先生が声をかけてくれてよかったと言ってもらえて感激しました」。趣味は大型バイクでのツーリング。