現在、外務省の在外公館課にて在外公館に勤める現地職員の管理に関する仕事をしています。在外公館で活躍する職種は、会計、経理、領事、人事、通信、地域ならではの業務に携わるものなど多岐にわたり、これらを現地職員がサポートします。様々な職種の方々と関わりをもてるところが仕事の魅力です。入省してからは主に補助の業務に携わっていましたが、担当案件を任せてもらえたときには、自分自身の成長を感じられて嬉しかったです。これから先海外赴任の機会が待っていますので、仕事の精度を高めると同時に、語学学習などを通してスキルアップを狙いたいです。私も同様ですが、旅好きや新しい体験を求める方にぴったりな仕事だと思いますよ。
18歳当時、大学進学から公務員を目指したいと考えていましたが、大学受験に失敗してしまいました。それでも公務員になりたいという気持ちが強く、特別奨学生制度を利用して大原に入学することを決めました。大原での勉強に打ち込むことで自らの学力をしっかりと伸ばすことができたため、公務員のなかでも将来の選択肢がぐっと広がりました。親族が海外で暮らしていたこともあり、よく外国を訪れる環境で幼少期を過ごしました。そのとき身についた、異文化の生活に順応できる柔軟性や応用力を活かしたいと考え、公務員でありながら、海外勤務の経験を満足に積むことができる外務省での仕事に興味をもちました。
大原に入学して感じたのは、カリキュラムが効率的で、試験対策は過去のデータをもとに行っており抜かりがない、ということです。特に印象に残っているのは、100問テスト。暗記科目を極めるために利用するのはもちろん、試験前日には短時間で全教科の復習ができたため、とても良い教材でした。在学中はたくさんの科目の勉強が必要でしたので、優先順位をつけて物ごとに取り組む力や、自分にあった学習方法を身につけることができました。これらは今の仕事でも大いに役立っており、私の人生の財産です。また、切磋琢磨し助け合える素晴らしい仲間に出会え、共に日々を過ごせたというのは、社会人になった今、贅沢だったなと思い返します。
外務省 在外公館課勤務/国家公務員・地方上級コース/2020年3月卒/福元さんの現在の夢は、生涯のうちに南極大陸を含む全大陸にある国を訪れることだそう。高校生へのアドバイスを聞くと、「自分がどうありたいか、どういう人間になりたいかを心の中心に置いておくと、今何が必要か、何をするべきかが自ずと見えてくるはずです。それが勉強なのか運動なのか、それとも他の何かなのかは人それぞれだと思いますが、自分自身の決意なので、覚悟をもって取り組むことができると思います」と話してくれた。