臨床検査技師が行う業務には、患者さんに直接行う生理機能検査と患者さんから採取した検体を検査する検体検査があります。私が本校で指導しているのは検体検査の一つである微生物検査です。
この検査では、感染症疑いのある患者さんから検体(尿や喀痰など)を採取し、病気を引き起こす原因微生物(細菌やウイルス)を調べます。原因が判明した後、検査によりその微生物に効果がある抗菌薬を選定し、医師に提案します。
授業では大腸菌や結核菌といった菌名やそれらの特徴を学び、実習では細菌を顕微鏡で観察したり、細菌の培養を行い、実際の現場で行われる手順で微生物検査を学んでいきます。
私の授業では楽しく学べる雰囲気を重視しており、学生のみなさんに微生物検査を好きになってもらうことを目標に指導しています。
授業では、写真や図版を多数使った先生オリジナルの資料で分かりやすく指導されています
「将来、臨床検査技師として活躍する上で役立つ経験を、学生にできるだけ実習で積ませてあげたい」という想いを持って日々熱心に指導されている先生。微生物検査学の実習では、実際に学生自身に体験してもらいながら学べると共に、先生が臨床現場で経験されたリアルなエピソードなども教えてもらえます。初めて扱う検査機器の面白さ、人の目では見えない微生物が高性能な顕微鏡で見えた時の驚きと感動が味わえる先生の授業は、「学んでいて楽しい」と感じられることでしょう。
いつも笑顔&フランクで話しやすい永井先生。その雰囲気・人柄で学生たちからも慕われています
臨床検査技師は病気の第一発見者として医療において重要なポジションです。患者さんを助け、患者さんの役に立つことができるとても魅力的な仕事です。私たちと一緒に頑張りましょう!
臨床検査技師としての専門知識やスキルの養成だけでなく、人間教育を重視した指導をモットーとする先生
専門:微生物学・微生物検査学
2016年、鳥取大学 医学部保健学科 検査技術科学専攻を卒業。入職した大津赤十字病院では、臨床検査技師が担う検査業務の一つ、微生物検査に専門特化。スペシャリストとして感染症の原因となる微生物(細菌やウイルス)の検査業務に携わる。2020年より、大阪医療技術学園専門学校 臨床検査技師科の教員として、人材育成に携わる。
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