CGは映画やゲームの世界だけでなく、私たちが普段映像として見るもののほとんどに使われています。CGとは世の中にあるものを疑似的に生み出す技術なので、広く深い知識が必要とされます。例えば人の身体の動きを表現するのであれば、身体の仕組みから学ぶ必要があります。CGという1つの技術を通して身の回りにあるさまざまなことに興味を持ち、それを表現できる仕事はやればやるほど奥が深く、一生自分を成長させられる尊い仕事だと私は実感しています。だからこそ、学生たちにはこの仕事を目指すことに誇りを持って学んで欲しい。クリエイターとしての専門技術を身につけるだけでなく、仕事としての素晴らしさも学生たちに伝え、スペシャリストとしても、またジェネラリストとしても、未来の3DCG業界で活躍できる人材に育てていきたいと思っています。
先生の授業では、3Dソフトを教える前に有名なハリウッド映画からストーリーを分析することから始めます。「3DCGデザイナーは、技術を用いて人にものごとを伝える職業なので、まず作品が何を伝えたいのかを理解していなければ正しく表現することができません。だからこそ作品の意図を分析する力が欠かせないのです」(斎藤先生)。教材となる作品は、ほとんどの学生が見ていない70~80年代のハリウッド映画。3DCG制作現場をよく知る先生ならではの授業から、学生たちは現場感覚やCG制作への多角的な視点を身につけていきます。
CGを学びたいけれど、専門学校への進学を躊躇する人もいるのでは? でも本当に学びたいことならそれに特化した環境で学んでみませんか。大学以外の選択肢を考えることが、夢への第一歩につながるかもしれませんよ!
専門:3DCG制作
略歴:中学時代からエンタメ業界を目指すように。群馬大学教育学部卒業後、専門スクールでCGを学んだのちデジタルハリウッド大学大学院へ。卒業後はCGアニメーター兼ジェネラリストとしてテレビ、CM、アニメ、映画などの作品に携わる。2012年、株式会社StudioGOONEYSを設立し、アニメ「モンスターストライク ノア 方舟の救世主」など数多くの有名作品を制作。2015年より東京デザイナー学院の講師を務める。