私の仕事「編集マン」は、縁の下の力持ち。イキイキとしたストーリー、アニメのキャラクターの動き、スピード感、微妙な間合い・・・。言葉やセンスが作品の魅力を決定すると思います。編集助手からスタートし、はじめて作品を任されたのは入社7年目。『まりあ†ほりっく』で信頼をいただき、以降『借りぐらしのアリエッティ』『荒川アンダー ザ ブリッジ』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』など、数々の作品を担当させていただきました。手ごたえはありますが、まだ入り口に立ったばかり。もっと多くの監督や演出の方から“松原に”と指名してもらえるようになりたいです。
仲間と作品をつくる機会がたくさんありましたが、それを発表する時の緊張感は忘れられません。同級生たちや先生のシビアな評価は、“人に見せる作品をつくる”ということの意味や難しさを教えてくれました。振り返ると、楽しいながらも自分を鍛えてくれた貴重な時間だったと思います。授業では、Final Cut ProやAvid Symphony、 Photoshop、Smokeなど、授業で使いながら、編集技術を向上させていくことができます。編集だけではなく、撮影の実習を経験できたことも現場を学べるいい機会になりました。
自分が編集した作品は、映画であれば必ず劇場に観に行きます。お客様が喜んでいる雰囲気や、実際に感想を話している様子が聞こえてくると、やはり嬉しいですね。スクリーンよりもお客様の反応が気になるほどですが、一つひとつのシーンでの反応を感じることで学ぶものも多いし、「また頑張ろう!」という気持ちになりますね。 ※こちらのコンテンツの写真・文章は、2014年度学校案内より転載しております。
瀬山編集室 勤務/映像学科/2003年3月卒/映画が好きで、将来は映像に関わる仕事がしたいと考えていた。東京ビジュアルアーツのキャリア・サポートセンターでアニメーション編集の第一人者でありスタジオジブリ作品で知られる瀬山武司氏の事務所に入社、師事する。編集助手として『ハウルの動く城』や『崖の上のポニョ』等多数の作品に携わった後、数々のアニメ作品の編集を担当。主な作品に『化物語』(09年)、『借りぐらしのアリエッティ』『荒川アンダー ザ ブリッジ』(10年)、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』『銀魂』(11年)など。