現在は自動車業界で、自動ブレーキや自動運転などの「先進運転支援システム」を検証するテストマネジメントグループのチームリーダーをしています。今、市場では安全技術への要求が高まっており、「自動化」が求められています。そうした商品を開発するにあたり、AIや情報処理などの先進技術は不可欠であり、加えて障害物を検知するセンサーの開発も求められます。扱うデータ量がどんどん多くなり、それに対応できる通信の新たなインターフェースも必要とされています。常に「その先」の技術が求められる業界ですので、スピード感があってやりがいがあります。
新卒で就職したコピー機のタッチパネル制御を開発する会社では、開発から検証まで担当。その後、在学中に取得した第1級陸上特殊無線技師の資格を生かしたいという思いから、携帯電話のインフラを扱う会社に転職しました。4Gの実装化が進むタイミングに無線エンジニアと、プロジェクトマネージャーとして貴重な経験をしましたが、24時間対応の勤務に限界を感じ、再度転職。子どものころから自動車に興味を持っていたこともあり、現在の勤務先へ。初めから自動車業界に進めば近道だったかもしれませんが、ソフトウェア開発や検証、無線技師、プロジェクトマネージャーなど、培ってきた経験全てが生かされて、今の自分があると実感しています。
コンチネンタル・オートモーティブ株式会社は、ドイツに本社を置き、世界61ヵ国で事業を展開する自動車部品サプライヤーの日本支社。ドイツで開発された製品を日本向けに展開する業務がメインで、海外のメンバーとコラボレーションする機会も少なくありません。現在の私の目標は、そのチームで中心的な役割を果すこと。日本やアメリカを拠点にワールドワイドなコラボレーションをリードしたいです。この目標にたどり着くまでに遠回りはしましたが、これまでの経験や学生時代にとった資格がどこで生きるかはわからないものです。可能な限り自分の限界を探りながら頑張れば結果はついてきます。後輩の皆さんにも諦めずに進んでほしいと思います。
コンチネンタル・オートモティブ株式会社 ADAS事業部 勤務/電気電子学科/2004年卒/ドイツに本社を置く国際的な自動車部品サプライヤーで活躍する吉野さん。世界各国のメンバーとコラボレーションしながら商品展開を手掛け、活躍の場はワールドワイドに広がっています。