現在は、富士通の防災系システムを手がける部署のシステムエンジニアとして、河川水位監視システムの設計に携わっています。主な顧客は官公庁。全国を飛び回り、お客様が困っていることや実現したいことを聞き出して、それをシステムに落とし込むのが自分の役割です。いつも心がけているのは、システムを実際に使う人たちのことを考え、わかりやすく、使い勝手のいいものを設計すること。その為、時にはお客様の要望とは異なるこちらの考えをご提案することも。災害時に、一人でも多くの人たちから「役に立った」と言って頂けるシステムを開発するためには、必要不可欠な姿勢です。「誰のため」の仕事なのかを意識することを心がけています。
私が通っていた高校は、いわゆる進学校でありながら、半数近くの生徒が行事や部活動に熱中するあまり、当然のごとく浪人をするという一風変わった伝統があったんです。自分もご多分に漏れず、高校生活を満喫した後、浪人生活をスタートさせたのですが、あるときふと「偏差値が高い、就職に有利というだけで選んだ大学に入って、何かいいことあるのかな?」と疑問を感じてしまって…。そのときに本当に自分が興味のあることを学ぼうと考え、出した答えが、ITの世界に進むこと。そして選択したのは大学ではなく、すぐに専門的な知識や技術を身につけることができる専門学校への進学でした。
日本電子時代、同級生たちが書く多様なプログラミングコードに触れられたのは貴重な経験でした。同じ条件で記述していてもプログラマによってコードが全く違うことはよくあります。そうしたことに対する理解を深められたのも、日本電子という個性を尊重してくれる環境で学ぶことができたおかげですね。C言語の知識を徹底して叩き込まれたのも、今思えば、ありがたかったですね。C言語は当時、「基本ではあるが、近い将来、役に立たなくなる言語」と言われていたのですが、実際、今でも必要な言語。現在、基幹系のシステム設計に携わっていることもありますが卒業後10年近く経った今も、日本電子で学んだ知識がしっかり役に立っています。
富士通株式会社勤務/情報処理科/2009年卒/埼玉県立浦和高校出身