
大学で飼育されている実験動物のビーグル犬を使って、実際に犬に触れながら内科診療を実践する実習です。愛玩動物看護師が国家資格となり、獣医師の指示の下での「診療の補助」が認められるようになったことで、臨床現場で愛玩動物看護師に求められる業務の幅が広がり、重要性が増しています。特に最近はほとんどの動物病院で、レントゲン検査や超音波検査などの画像検査が実施されており、治療の際には輸液ポンプやシリンジポンプなどの装置が使用されています。そのような画像検査法や治療装置の扱い方を覚え、さらに獣医師による診察・処置時における適切な動物の保定技術など、現場での立ち振る舞いを学生時代に経験しておくことで、臨床に対する自信につなげ、卒業後は動物病院などで即戦力となる愛玩動物看護師の養成を目指します。

犬の健康診断の実習の様子。ピーグル犬が協力してくれます
動物病院などでの臨床看護で必要とされる各種操作(採尿、薬剤の取扱い、投与方法、採血、輸液ポンプ・シリンジポンプの取扱い、輸液・輸血に関わる技術)、および各種検査(心電図検査、レントゲン検査、超音波検査、神経学的検査、眼科検査、皮膚と耳の検査)について、実施法、記録、準備、補助の手技を修得します。実習室には、実際の病院で使われている機材と同等のものがそろっており、臨床の現場と同じような環境で手技を修得することができます。

犬の眼の検査の様子。涙の量を測る検査や、角膜に傷がないかを調べる染色検査などを実践します
実習を担当する教員は、犬・猫などの小動物や牛などの産業動物の診療経験が豊富な獣医師。教科書的な手順だけでなく、教科書に書かれていない現場経験で培った動物の扱い方のコツを直接学べる点が、この実習の大きな魅力です。時には難易度の高い検査や高度な技術にも触れる機会を設け、すべてを完璧にできなくても、視野を広げるきっかけにつなげます。また、学生自身が実際に手を動かして身体感覚として技術を覚えることを重視し、実践に即した技術を全員ができるようになるまで手厚く指導することを心がけています。

獣医師の教員から学べる現場の知識は、動物看護師として活躍する上で大きな力になります
動物が好きで、動物を飼ったり病気になった動物の世話をした経験のある人、愛情をもって動物と接することができる人。さらに解剖学・生理学・微生物学・薬理学の基礎となる生物に興味があり得意な人に。
2年生を対象に実施。1年次から学ぶ解剖学や生理学の知識をベースに、実際に動物に触れ、臨床現場で必要な検査技術や保定(動物が動かないよう優しく、しっかりサポートする)のトレーニングを行います。臨床現場で必要とされる動物内科看護学の知識と技能を、実践によって身につけるための実習です。
※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。



