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開催イベント
ゲノムから探る生命の進化~ショウジョウバエと日本人~
- 開催日時
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2024年2月7日(水)18:30~20:00
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2月14日(水)18:30~20:00
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2月21日(水)18:30~20:00
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2月28日(水)18:30~20:00
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3月6日(水)18:30~20:00
全ての開催日を見る -
申込URL:https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2341G102/
※本講座はオンライン講座でライブ+見逃し配信で7日間何度でも視聴可。高校生のみ無料で1回だけの参加も可能です。
皆さんは「ゲノム」という言葉を最近よく見聞きされると思いますが、どのようなものかご存じでしょうか。
「ゲノム(genome)」とは gene(遺伝子)と集合をあらわす ome(総体)をあわせた造語であり、「生物がもつ1セットの遺伝情報」あるいは遺伝情報が含まれるDNAを用いて「生物がもつ1セットのDNA」として定義されています(geneとchromosome(染色体)をあわせた造語という説もあります)。
1980年代から、人の遺伝子情報を全部解読しようとするヒトゲノム計画が世界的にスタートしました。そのなかで同時にゲノム情報を読み解くための装置(DNAシーケンサ)の開発も急速に進み、それまでとは全く比較にならない高性能の「次世代DNAシーケンサ」と呼ばれるものが誕生しました。現在では、次世代DNAシーケンサによって多種多様な生物種の全ゲノムDNAの遺伝情報が読み取られ、それらを利用した研究が急速に進んでいます。
東京都立大学生命情報研究センターでは、都立大の伝統であるショウジョウバエの遺伝学に次世代DNAシーケンサを導入した研究を行っています。ショウジョウバエはいろいろな実験を行うために都合が良い特徴を多く備えており、モデル生物の一つとなっています。ショウジョウバエの伝統的実験技術に最先端のゲノム解析技術を加えることにより、生物進化のメカニズムを明らかにする試みが行われています。一方、2022年に「絶滅したヒト科動物のゲノムと人類の進化に関する発見」でノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士も次世代DNAシーケンサを駆使した研究で人類の進化の解明に大きく貢献しました。ゲノム情報を活用した人類進化の研究は日本でも広く行われており、我々日本人のルーツも明らかにされつつあります。
本講座では、ゲノム情報を用いて主にショウジョウバエの生物進化の研究を行っている本学教員に加え、主に人類や日本人の進化を研究している、国立遺伝学研究所の斎藤成也先生、東京大学の河村正二先生、太田博樹先生、琉球大学の木村亮介先生を招き最新のゲノム研究の成果や、生物進化に関しての専門的かつユニークな研究を紹介していきます。
8回のシリーズ講義となりますが、生命の進化の不思議について考えてみましょう。生物学や進化に興味のある高校生の方々にも参考になると思います。
●第1回 生物の低温耐性のしくみ:ショウジョウバエを用いた進化実験 東京都立大学大学院 理学研究科 教授、生命情報研究センター長 田村 浩一郎
●第2回 ショウジョウバエによる種分化と形態進化の研究 東京都立大学大学院 理学研究科 教授、生命情報研究センター 研究員 高橋 文
●第3回 Y染色体の不思議:ショウジョウバエを用いた性染色体進化の研究 東京都立大学大学院 理学研究科 准教授、生命情報研究センター 研究員 野澤 昌文
●第4回 昆虫の定義とは?~昆虫と昆虫たらしめる体のしくみ 東京都立大学大学院 理学研究科 助教 朝野 維起
●第5回 ゲノム情報から探るアジア人特異的形質とその進化 琉球大学大学院 医学研究科 教授 木村 亮介
●第6回 霊長類の進化から見たヒトの色覚多様性 東京大学大学院 新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻 教授 河村 正二
●第7回 古代ゲノム学が書き替えたヒト進化のシナリオ 東京大学 大学院理学系研究科 教授 太田 博樹
●第8回 ゲノム情報を用いた日本人のルーツの研究 国立遺伝学研究所 特任教授 斎藤 成也
※本講座はオンライン講座でライブ+見逃し配信で7日間何度でも視聴可。高校生のみ無料で1回だけの参加も可能です。
皆さんは「ゲノム」という言葉を最近よく見聞きされると思いますが、どのようなものかご存じでしょうか。
「ゲノム(genome)」とは gene(遺伝子)と集合をあらわす ome(総体)をあわせた造語であり、「生物がもつ1セットの遺伝情報」あるいは遺伝情報が含まれるDNAを用いて「生物がもつ1セットのDNA」として定義されています(geneとchromosome(染色体)をあわせた造語という説もあります)。
1980年代から、人の遺伝子情報を全部解読しようとするヒトゲノム計画が世界的にスタートしました。そのなかで同時にゲノム情報を読み解くための装置(DNAシーケンサ)の開発も急速に進み、それまでとは全く比較にならない高性能の「次世代DNAシーケンサ」と呼ばれるものが誕生しました。現在では、次世代DNAシーケンサによって多種多様な生物種の全ゲノムDNAの遺伝情報が読み取られ、それらを利用した研究が急速に進んでいます。
東京都立大学生命情報研究センターでは、都立大の伝統であるショウジョウバエの遺伝学に次世代DNAシーケンサを導入した研究を行っています。ショウジョウバエはいろいろな実験を行うために都合が良い特徴を多く備えており、モデル生物の一つとなっています。ショウジョウバエの伝統的実験技術に最先端のゲノム解析技術を加えることにより、生物進化のメカニズムを明らかにする試みが行われています。一方、2022年に「絶滅したヒト科動物のゲノムと人類の進化に関する発見」でノーベル生理学・医学賞を受賞したスバンテ・ペーボ博士も次世代DNAシーケンサを駆使した研究で人類の進化の解明に大きく貢献しました。ゲノム情報を活用した人類進化の研究は日本でも広く行われており、我々日本人のルーツも明らかにされつつあります。
本講座では、ゲノム情報を用いて主にショウジョウバエの生物進化の研究を行っている本学教員に加え、主に人類や日本人の進化を研究している、国立遺伝学研究所の斎藤成也先生、東京大学の河村正二先生、太田博樹先生、琉球大学の木村亮介先生を招き最新のゲノム研究の成果や、生物進化に関しての専門的かつユニークな研究を紹介していきます。
8回のシリーズ講義となりますが、生命の進化の不思議について考えてみましょう。生物学や進化に興味のある高校生の方々にも参考になると思います。
●第1回 生物の低温耐性のしくみ:ショウジョウバエを用いた進化実験 東京都立大学大学院 理学研究科 教授、生命情報研究センター長 田村 浩一郎
●第2回 ショウジョウバエによる種分化と形態進化の研究 東京都立大学大学院 理学研究科 教授、生命情報研究センター 研究員 高橋 文
●第3回 Y染色体の不思議:ショウジョウバエを用いた性染色体進化の研究 東京都立大学大学院 理学研究科 准教授、生命情報研究センター 研究員 野澤 昌文
●第4回 昆虫の定義とは?~昆虫と昆虫たらしめる体のしくみ 東京都立大学大学院 理学研究科 助教 朝野 維起
●第5回 ゲノム情報から探るアジア人特異的形質とその進化 琉球大学大学院 医学研究科 教授 木村 亮介
●第6回 霊長類の進化から見たヒトの色覚多様性 東京大学大学院 新領域創成科学研究科・先端生命科学専攻 教授 河村 正二
●第7回 古代ゲノム学が書き替えたヒト進化のシナリオ 東京大学 大学院理学系研究科 教授 太田 博樹
●第8回 ゲノム情報を用いた日本人のルーツの研究 国立遺伝学研究所 特任教授 斎藤 成也