
「医療制度論」では、医療保険制度や国の施策など、医療・保健・福祉に関する法律や制度と生活の関わりを事例を交えて学びます。社会の中にある医療の仕組みを知ることは、人の健康をサポートする健康科学分野で働くうえでも役立ちます。たとえば、家族の爪を切ってあげようと思った時、通常の爪であれば医療行為に該当せず、対応が可能。でも、爪や皮膚に異常がある場合は医療行為にあたり、医療職以外は行うことができません。他にも、糖尿病の治療に用いるインスリン注射も医療行為に該当し、看護師や本人、指導を受けた家族以外は打つことができません。では、インスリン注射が必要な患者が認知症になった場合はどうするのか?そんな事例をもとに、健康と生活、社会を広く見つめる視点を養っていきます。

「信念と価値観の違い」など扱うテーマは多種多様。他者との協働に必要なスキルをさまざまな視点で考えます
この授業では、学生たちが能動的に学べるよう、アクティブラーニングを取り入れ、「社会における個人・集団組織」「社会的な健康と保健・医療・福祉施策」「社会の変化と健康」にかかる課題について理解を深めます。たとえば、「夫が犯罪を犯した時、その妻や子どもはどうなる?」などのテーマでグループディスカッションを実施。授業を担当する中井良育先生は「グループワークを取り入れることで、学生たちも楽しみながら学んでいる」と言います。医療の枠を超えて、さまざまなフィールドで活躍できる主体性を育んでいます。

授業外でも学生と積極的に関わりをもつ中井先生。「学生を尊重し、目を見て話すことを意識しています」
人や社会、健康について探究したいと考えている高校生はきっと楽しめると思います。少人数制で学生と教員の距離が近く、質問がしやすい環境なので、ぜひこの授業で興味のある分野を掘り下げて学んでみてください。

授業では、介護職員や生活相談員として勤務した中井先生自身の経験談も聞くことができる。
健康科学科と看護学科の学生を対象に、1年生後期に開講。
担当教員:中井良育先生/長年、高齢者施設で介護職に従事し、2018年に同志社大学大学院 総合政策科学研究科後期博士課程を修了。博士(政策科学)。2023年、藍野大学の看護学科の講師、准教授を経て、2025年に健康科学科の教授に就任。
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