さまざまな病気の原因や症状を理解するための基礎となる「生理学」を担当しています。鍼灸やあん摩マッサージ指圧を行う上で重要な身体の機能について学ぶと同時に、私たちの身体のしくみが本当によくできていることや、いろいろな臓器が協力しながら生きていられるという素晴らしさを知ってもらいたいと思い、指導にあたっています。
私たちの仕事は患者さんの身体の不調を改善していくことですが、自分の身体が不調だらけだと、誰かの身体を良くしていくことは難しいです。だからこそ、自分の身体を大切にしてセルフケアもできる元気な施術家を育成したいと考えています。鍼灸やマッサージを学べば自分や家族の健康状態を知り、未然に体調不良を防ぐこともできます。一家に1人、鍼灸師がいる時代が来るといいなと思っています。
「マッサージ実技」の授業では、川瀬先生が実際に学生一人ひとりに対して色々な手技を行いながら指導を行います。
手で触れられるだけで安心したり、逆に施術者の緊張感が伝わってきたりと、直接的な施術以外にも手から感じる効果はさまざま。また、患者さんの身体の状態が手から感じられることもありますので、指先まで研ぎ澄まされた技術の向上を目指していきます。触れられただけで患者さんがホッと安心できる手を作っていけるように、身体の使い方や力の抜き方などを習得できるカリキュラムとなっています。
人間の身体を良くすることはそう簡単にできることではありません。ぜひ覚悟と勇気をもってこの世界に飛び込んでみてください。自らの手で誰かの身体を変えていける喜びを感じられるよう全力でサポートしていきます!
専門:生理学、マッサージ実技
東京都品川区出身。小学生のとき、腰痛持ちの父親が鍼灸を受けて改善していく様子を見て鍼灸に興味を持つ。自身も小学校高学年より視力低下や肩こりに悩み、鍼灸を体験したことがきっかけで鍼灸師を目指す。大学卒業後、日本鍼灸理療専門学校本科1部に入学。在学中より約3年半鍼灸接骨院で働いたのち、2008年より日本鍼灸理療専門学校にて専任教員を務める。