パン職人になる魅力は、一つの生地から食パンやバケットのような主食パン、惣菜パン、またデザートパンなど、色んなものに変化させ、食べる人に驚きや喜びを提供できることです。アイデア次第では、洋食だけでなく、中華や日本食、製菓などを組み合わせたオリジナルなパンを生み出せますから、新しいものをつくりだすおもしろさも実感できるでしょう。
私が日々の製パン実習で伝えているのは、プロとして将来活躍する上で必要不可欠な「時間管理ができ、チームで協力してパンづくりを行う」ことの大切さ。お店のオープンに合わせて生地づくりや発酵、焼き上げの時間を把握し管理する、いくつかの工程に別れて作業する上で必要な協調性やチームワークなど、これらはすべてプロのパン職人になる上で重要ですから徹底して指導していますね。
「製パン実習」では、先生がベーカリースーシェフとして活躍する「スイスホテル南海大阪」のレシピを使用して、実際に学生がパンづくりを行います。「授業では、難しい成型ができることよりも、こねる、丸める、包むなど、基本を徹底して教えています。また実作業をする中で、温度のことや発酵時間、混ぜ方によって味や焼き上がりに影響することなど、理論も伝え、実体験を通して理解できるようにしています」と先生。「技術はもちろん、貴重な独自のレシピを学べるのはこの学校で学んでいるおかげ」と学生のみなさんも目を輝かせます。
最初は何の知識も技術も要りません。「パンが好き」「パンをつくるのが好き」「人を喜ばせるのが好き」という人は、ぜひ本校でパン職人をめざしてください。私たち講師がみなさんを全力で指導&応援しますよ!
専門:製パン実習
ブーランジェとして30年の経験を持つ。現在は「スイスホテル南海大阪」のベーカリーシェフとして活躍している。客室数546室、6つのレストラン、バーを有し、国内外の観光客が宿泊、また挙式、行事などにも利用される外資系ホテルのベーカリー料理長として、ホテルで提供されるすべてのパンの味、レシピ、管理に責任を持つ。