恐竜や古生物、ロマンがありますね。一般的に大学で恐竜を学ぶ場合、地学のひとつとしての研究がほとんどです。しかし本校は動物の専門学校なので、動物を通じて、恐竜や古生物を生物として捉えて学び、命や自然環境を考え、大切さを伝えていく人材“アニマルヒストリーコミュニケーター”を育てています。そのために、考えることを重視した学びを展開しています。例えば恐竜の骨格を見て、他の生物と比べながら走る速度を考察する。疑問を見つけ想像し、仮説を立てて立証し、検証する。ビジネス現場と同じプロセスを身につけます。恐竜や古生物に関わる仕事は、学芸員のほか、骨格の運搬、組み立て、復元やCG再現、オリジナルのグッズ開発や販売、化石の発掘やクリーニング、フィギュアの制作や流通などなど。多くの活躍の場が広がっているのです。
江口先生は主に、東京ECOの校舎のひとつ「DINOSAUR MUSEUM」で指導を行っています。アクロカントサウルスの全身骨格標本をはじめ、さまざまな化石などに触れながら楽しい授業を展開しています。化石発掘のフィールドワークや化石のクリーニング実習も。「本校では何百種類もの動物を飼育しています。生きた生物を飼育しながら、古生物の動きなどを考察できる。それも本校の大きなアドバンテージです」。校外授業では学生から「先生が一番楽しんでいる」と言われる江口先生。好きを仕事にする楽しさを、身をもって伝えています。
好きなことを学び、自分のワクワクの器をいっぱいにして、器から溢れ出したものを人に与える。その結果、人を喜ばせ、幸せにするのが仕事というものです。東京ECOで、好きを仕事にしてください。
TCA東京ECO動物海洋専門学校の副校長。校舎のひとつであり博物館でもある「DINOSAUR MUSEUM」館長を兼任。幼少期より化石や鉱物、動物が好きで動物の専門学校に進学、動物看護分野を学ぶ。卒業後、乗馬クラブやネイチャーガイドなど生き物に関わる仕事に従事。イギリスへの留学、アウトドアグッズ会社勤務を経て、滋慶学園のグループ校に入職。学生指導に携わり、2019年から恐竜専攻立ち上げのメインスタッフとして活躍。