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●学びのフィールド:社会・生活との関りを見てみよう.
美術はこんなふうに社会や生活とかかわっているんだ。●ツウになってお宝鑑定 アンティークショップめぐりをするのが趣味のパパ。「良いものだから」という店のおやじの言葉を信じ、買ってきた陶芸品や石彫が家にゴロゴロ。そんな中に室町時代末期の有名な書家が書いた掛け軸があったからもうたいへん。「本当に価値のあるもの?」と、疑り深かったママもちょっぴりパパを見直した。いいものを見る目を養ったり、保存状態を研究したり、そんなことも美術に通じていれば養えるんだ。 ●モアイ像の前に5時ね 「ハチ公前は混んでるから、モアイ像の前に5時ね」。渋谷駅での待ち合わせで、こんな会話をしたことがない?なぜイースター島の巨大石像が渋谷にやってきたのかは謎だが、駅に限らず、街のあちこちに芸術的なオブジェが置かれるようになったことで、環境への効果はあるようだ。目印だったり、シンボルだったり、景観をなごます物だったり……。そこにあることで、その造形が、何かを豊かにしてくれているのは間違いなさそう。 ●人類の財産を守る人たち 猛威をふるった台風が、国宝の五重の塔をめちゃめちゃに破壊したのは記憶に新しいところ。鎌倉の大仏様に落書きをしたのは人間の仕業だけど、自然のいたずらだからといって、あきらめられるものではない。世界遺産の修復には専門知識をもつ修復家が活躍。人類の財産はこうした人たちによって守られているのだ。 |