●関連するキーワード: 高齢化社会 地震・大災害 |
●学びのフィールド:社会・生活との関りを見てみよう.
看護学はこんなふうに社会や生活とかかわっているんだ。●お年寄りが自宅で安心して介護を受けられるように 2000年の公的介護保険制度の導入に先駆けて、訪問看護ステーションが各地に設立されている。看護婦が、その専門性を生かして地域医療の現場で主体的に行動しようという試みだ。お年寄りが安心して自宅療養できるよう、また、介護する家族の不安や負担を少なくするよう、看護婦としての知識と経験を提供する訪問看護。看護学の新しい領域だ。 ●目に見えない病気の看護も求められる時代 人は、大災害や戦争といった異常な体験をすると、その精神的後遺症からなかなか抜け出すことができない。それをPTSD(post-traumatic stress disorderの略)と言うが、例えば、地下鉄サリン事件や阪神淡路大震災などの被害者たちに対して、PTSDのケアは十分になされたのだろうか。これからの看護の在り方として充実が望まれる分野だ。 ●ケアマネージャーの人気上昇中 2000年に公的介護保険制度が導入されるが、そこで介護計画を作成する新しい専門職、ケアマネジャー(介護支援専門員)の人気が高まっている。受験資格は医師や看護婦、保健婦や社会福祉士。各地で、医師会や看護協会が同様の受験講座を開いており、いずれも予想以上の盛況とか。看護に関する新しいビジネスチャンスになりそうだ。 |