「卒業したら勉強しなくていい」はウソ? 社会人の4割が勉強中

「勉強するのは学校を卒業するまで。大人になったら勉強しなくていい!」と思っている高校生も多いのでは?

 

しかし、それははたして本当なのだろうか。

 

リクナビ進学では2013年12月に20~30代の社会人200人にアンケートを実施。

 

今、何か勉強していることがあるかどうかを聞いてみた。

 

その結果は次のとおり。

 

「勉強している」…39%

 

1日の多くの時間を仕事に費やしている社会人。遅くまで残業する人もいるだろう。仕事が終わったらヘトヘトという人もいるだろう。そんななかでも、勉強している人が4割いるのだ。

 
 

■英語や資格取得でステップアップ

 

「卒業しても勉強しなくちゃいけないなんて…」と暗い気持ちになる前に、社会人はいったいどんな勉強をしているのかを見てみよう。

 

アンケートで最も多くあがった勉強内容は「英語」だ。

 

●海外とのやりとりを円滑に行うため、英会話を独学で勉強している。(生産技術/品質管理/検査)

 

●個人的なスキルアップのため、通信で英語を勉強している。(美容師、理容師)

 

●海外の方とも交流できるように、英語リスニングを3時間以上する。(クリエイター/デザイナー/コーディネーター)

 

英語以外の勉強内容はさまざまだが、仕事に関連した勉強が目立つ。次のように、仕事をしていくためには勉強が必要な人もいるようだ。

 

●勉強しないと仕事にならないから、医療に関連した書籍を読んでいる。(薬剤師)

 

●障害児に対する支援のための書籍を読んだり、支援に必要なものを制作する。(保育士)

 

●業務で必要な資格取得のため、週2回大学院に通っている。(公認会計士、税理士)

 

また、ステップアップや転職を目指し、今の仕事の枠を超えた勉強をしている人も。

 

●事業拡大のため、Androidプログラミングを時間が空いた時にだけやっている。(営業/事業企画)

 

●仕事の幅を広げるため、ケアマネの勉強を1日2~3時間している。(その他医療機関従事者)

 

●将来的に転職するため、独学でLINUX勉強中。(情報システム)

 
 

■なりたい自分になるための勉強なら楽しい!?

 

社会人の教育や人事の専門家である高城幸司さん(株式会社セレブレイン代表取締役社長)は、社会人が勉強することについてこう話している。

 

「社会人の勉強は、誰かに強制されるのではなく、自分からすすんで取り組むものです。なぜ自ら勉強するかというと、『こんな仕事がしたい』『こんなことができるようになりたい』といった目標があるから。だから、忙しくても、苦手なことでも、頑張って勉強することができるのです」

 

社会人が自分なりの目標や目的をもって勉強している様子は、アンケートコメントからもうかがえる。

 

どうやら、学校を卒業しても勉強は続くようだ。しかし、それは「やりがい」のある勉強だということもわかった。高校生のみんなも、ぜひ目的をもって勉強を続け、成長し続ける大人になろう。