等身大のラブソングがささる! 「マルシィ」に聞く、夢をかなえるために大切なこと

SNSを中心に「マルシィ」の描く新たな等身大のラブソングがZ世代を中心に共感を集めている。

お客さんが10人もいなかったライブハウスからスタートして、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』のステージに立つという一つの夢をかなえたマルシィ。

2022年、次なる夢へと快進撃を続けるマルシィのメンバーに、どうやって夢をかなえていったのか、夢をかなえるために大切なことをインタビュー!

将来の夢や目標に向かって頑張っている高校生へメッセージをもらったよ。

「マルシィ」



Vo & Gt 吉田右京(写真中央)/ Gt shuji(写真右)/ Ba フジイタクミ(写真左)
2020年5月に自主制作曲『Drama/絵空』を配信リリース。
YouTubeに公開した『絵空』のMusic Videoは600万再生、『Drama』のMusic Videoは300万再生を突破。

2022年6月1日、1st ALBUM『Memory』でユニバーサルシグマよりメジャーデビュー。
新曲『幸せの花束を』を10月26日に配信リリース。
2022年12月の『COUNTDOWN JAPAN 22/23』の初出演が決定している。
https://www.universal-music.co.jp/marcy/

バンド活動を始めたきっかけは?

別々の場所で音楽にかかわっていた高校時代

マルシィのVo & Gt 吉田右京さんとBa フジイタクミさんは大分県、Gt shujiさんは長崎県で高校時代を過ごしていた。
 
――どんな高校生活を送っていたの?

吉田右京さん

硬式テニス部と勉強を頑張っていた、普通の高校生でした。

とにかく歌うことが大好きで、休み時間に友達から『歌ってよ』とリクエストされて、スキマスイッチの『奏』をよく歌っていましたね。

小さなころから歌うことがものすごく大好きだったから、人に歌を届ける仕事ができたらいいな、とずっと思い続けていたけれど、高校時代は特に音楽活動をしていなかったんです。

でも、実は高校時代に、音楽とは関係ないところでタクミと接点があったらしくて…。
フジイタクミさん

そうなんですよ。

ぼくも高校では硬式テニス部で、右京は覚えていないみたいだけど、実は大分県大会で一度、右京と対戦していたんですよ!
吉田右京さん

シングルスで対戦していたみたいで…。

でも、ぼくは記憶にないんですよね(笑)
フジイタクミさん

部活以外だと、ぼくも音楽が大好きだったけれど、高校時代は音楽を聴く延長で、弟のギターをちょっと弾いていた程度。

X JAPANが好きで、タブ譜を見ながら弾いてみたりしたものの、難しかったですね(笑) 
shujiさん

ぼくは高校時代、軽音楽部と軟式野球部に所属していました。 
フジイタクミさん

え?軟式野球部だったの? 
吉田右京さん

初めて聞いた!
shujiさん

高校3年生になった時、なんか青春っぽいことをしてみたくて、友達5人くらいと軟式野球部に入り、『ウェーイッ!』って、かけ声をかけたりして(笑)
フジイタクミさん

知らなかった(笑) 
shujiさん

軽音楽部は高校1年生から入部して、その時に初めてギターを買ったんです。

軽音楽部の先輩に教えてもらったり、ネットの動画を見たりして、ひたすら好きなバンドのコピーをしていました。

X JAPANの『紅』から始まり、高校の文化祭では、X JAPANの『Rusty Nail』や9mm Parabellum Bulletの『Vampiregirl』のカバーとか。

超簡単なオリジナル曲も作っていたけれど、人前で披露するほどではなくて…。

その当時から、将来はプロになりたい、ずっとギターを続けていきたいと思っていて、音楽に夢中になっていた高校時代でしたね。

音楽が好き、仕事にしたいという気持ちが強くなった

――高校卒業後、どんな学生生活を送っていたの?

吉田右京さん

ぼくは、福岡県内の大学の経営学部に入学しました。

会社の経営やマーケティングに興味があって、勉強したいなと思ったんです。

大学サークルには所属していなくて、大学へ通って、アルバイトをして、という生活。

高校を卒業する時、硬式テニス部の友達から『もう使わないからあげる』とアコースティックギターをもらったのがきっかけで、大学生になってから曲作りを始めました。

もし、その友達がギターをくれなかったら、曲作りをやっていなかったかもしれませんね。

自分で曲を作るようになって、小さいころからあこがれていた『人に歌を届ける仕事』がより具体的にみえてきて、歌を仕事にしたいという気持ちが強くなっていきました。

バンドを組みたいと思ったけれど、まわりに音楽をやっている友達が全然いなくて…。

ある時、音楽系の専門学校を突撃して、誰かに声をかけようとエレベーターホールで待機してみたんです。
フジイタクミさん

そんなことしてたんだ(笑) 
吉田右京さん

専門学校の学生に思いきって声をかけてみたら、先生にみつかり、『部外者は出ていってください』と追い出されて、悲しく帰りました(笑)
shijiさん

まぁ、そうなるよね(笑)
吉田右京さん

その後、共通の友達がいたのがきっかけで、タクミと出会うことができたからよかったんですけど。
フジイタクミさん

ぼくは高校時代、正直言って、将来の夢も目標もなかったので、何となく経済学部を選んでいます。

福岡県の大学なら、よりたくさんの出会いがあると思って入学したんです。

大学ではバンドサークルに所属して、その時からベースを始めました。

もともと自分が好きなバンドの曲を再現するのが楽しかったのに、ギターは難しくてうまく弾けないからおもしろくないなって。

(右京さんとshujiさんのほうを見て)ごめんね。
shujiさん

全然いいっすよ(笑)
吉田右京さん

ぼくたち、ベース弾けないし(笑)
フジイタクミさん

大学のバンドサークルで、初めて人と一緒に音を出してみたら、とにかく楽しくて!

音楽友達ができて、バンドの仲間と夜な夜な語り合い、とにかく楽しい大学生活を送っていました。

それから、別の大学に通っていた右京と出会い、マルシィの前身となるバンドを結成したんです。

どうやって夢をかなえていった?

より多くの人たちにマルシィの音楽を届けたい!

――バンド結成後、どんな活動をしていたの?

吉田右京さん

マルシィを結成したころ、とにかくより多くの人に自分たちが作る音楽をちゃんと聴いてほしいという気持ちで、ライブ活動を始めました。

福岡県内のライブハウスに出演させてもらっていましたが、当時はお客さんが10人もいなくて悔しかったですね。

でも、マルシィの音楽は絶対にたくさんの人たちへ届くという根拠のない自信みたいなものがメンバー全員すごくあって!
フジイタクミさん

うん、すごく自信あったよね(笑)

バンドを組もうと思ったきっかけも、右京の弾き語りの曲を聴いて、『すごくいいな』と感じて、『いけるんじゃないか』という気持ちから始まっているので。
shujiさん

ぼくはX JAPANが好きだったけれど、だからといってX JAPANみたいなバンドを組みたいと思っていたわけではなかったし、右京の曲を聴いて『いいな』と感じたから加入しました。
フジイタクミさん

ぼくも、それまでコピーしてきたバンドの曲とはジャンルが全然違っていたけれど、いいものはいい、右京の曲ならいけるという自信がありました。
吉田右京さん

いい曲を作っても聴いてもらえなければ届かないから、この状況を変えていきたいと思っていました。

2019年、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のオーディションに応募した時も、3人とも根拠のない自信があったので、もしかしたらいけるんじゃないかと淡い期待をしていましたが、みごとに打ち砕かれて(笑)
フジイタクミさん

だったよね(笑)
吉田右京さん

その時は悔しい思いをしたけれど、いつか『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のステージに立ちたい、絶対いける、そのために気を引き締めて頑張っていこうと決心しました。
shujiさん

うん、明確な目標ができたよね。

自信をもって、好きなことを頑張っていく

――挫折しそうになったことはある?どうやって乗り越えたの?

吉田右京さん

ぼく自身は、できないことだらけ

ギターは全然うまくないし、歌唱力も表現力もまだまだ未熟だと思います。

ライブやレコーディングのたびに悔しい思いをすることが多いです。

でも、自分が作った曲と、shujiさんとタクミと3人で作り上げるマルシィの音楽には自信があります

それを信じて、今の自分にできることを精いっぱいやってきました。
shujiさん

ぼくは、ライブをするたび、パニックになるくらい緊張するタイプ。

前日から体調が悪くなったり、緊張しすぎて気分が悪くなったり(笑)

でも、経験をつめば自信につながると信じて、とにかく人前に立っていました

ステージに立った時、お客さんから自分はどういうふうに見えているんだろうと客観視することで、どんどん自分が見えて、余裕がでてきたので、そこから自分のパフォーマンスを研究しました。

ライブをしていくうちにステージに立つことに慣れて、今では緊張することなく楽しんでいます。
フジイタクミさん

ライブやレコーディングで思うように演奏できないと、ずっしり落ち込むことはありますが、ベースを弾くことが大好きだから前向きに考えることができます

うまくいかない時は、もっとベースを愛でて、ミスをなくせるよう練習しています。

あこがれの舞台に立ち、次はもっと大きいステージへ!

――『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』のステージに立った時、どんな気分だった?

吉田右京さん

マルシィとしてかなえたい夢の一つが『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』だったので、出演の話がきた時は、「ヨッシャー!」(笑)
フジイタクミさん

そうそう(笑)
吉田右京さん

ずっとあこがれていたステージに立った時、目に映る風景は初めて見るものばかり。

『あれ?これって現実かな?』と、ちょっとふわふわした感じで、終わってから実感がわいてきました。

めちゃくちゃうれしかったけど、それと同時に、次はもっと大きいステージを目指そうという気持ちに!
shujiさん

ぼくはあまり緊張せず、やってやるぞ!という気持ちで、メンバーと鼓舞しあって、今までの経験を披露するという、いい気持ちで挑むことができました。
フジイタクミさん

バンドマンのあこがれの舞台が『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』だから。

大学時代にバンドサークルの友達とライブ映像を『すごいねー』と見ていたそのステージに自分が立っていると思うと、言葉では言い表せない気持ちでした。

右京も言っていましたが、自分たちの出番が終わった後、メインステージを見たら、めちゃくちゃでっかくて!

次はあそこに立って、4万人の観客の前で演奏したいと強く思いましたね。

夢をかなえるために大切なことは?

歌詞や演奏に自分の感情を込めて、お客さんに伝えたい

――マルシィの曲や演奏を通して、どんなことを伝えたい?

吉田右京さん

今まで作ってきた曲は、自分の中にある感情や思いを歌詞に込めてきました。

自分が感じた気持ち、思っていても言葉にできないこと、なかには自分で認めたくない感情もあるけれど、それをどのように裸にして、さらけ出して、楽曲に込められるかな、ということを意識して作ってきました。

ぼくはけっこう心配性なので、人とかかわっていく中で、いろいろなことを考えます。

相手は何を考えているのかな?自分のことをどう思ってくれているのかな?

普通の人より心配性な分、考える量が多くて、それが歌詞になっています。

女性目線の歌詞の中には、自分が実際に言われたセリフもありますよ。
shujiさん

ぼくはギターの音色をお客さんの心に響かせたいです。

ぼく自身がライブ中にウルッときちゃう楽曲もあるので、その時の自分の感情をギターの音で表現して、お客さんに伝えたいと思っています。

みんなに聴いてもらえる、やさしい音色を心がけています。
フジイタクミさん

shujiさんのギターと通じるところがあると思うんですけど、ぼくも歌詞が感情的になる部分では、自分なりの感情を込めて弾いています。

ライブでは、演奏だけでなくパフォーマンスも含めて、楽曲の世界を表現できるよう考えています。

マルシィの曲が多くの人の日常になって一緒に歩んでいけたら

――これからの夢や目標は?

吉田右京さん

マルシィの楽曲が、聴いてくれる人の思い出だったり、日常の一コマになったりしたらいいな、と思います。

そういう曲を3人で力を合わせて作り続けていきたいですね。

次の目標は、日本武道館でワンマンライブをすること。

どれくらい先になるかわからないけれど、自分たちができることを一つひとつていねいにやって、一歩ずつ進んでいけば、ぼくたちなら絶対に夢をかなえられると信じています。
フジイタクミさん

ぼくも、より多くの人に聴いていただける楽曲を届けていきたいです。

右京が書く曲はすごくいい曲ばかりだと思うし、この歌詞があるからこそ、こういうことに向き合える、といった経験が自分にもあるので、たくさんの人に寄り添える曲を演奏していきます。
shujiさん

ぼく自身、今まで音楽に救われてきたので、これからはマルシィの音楽で、聴いてくれる人たちを元気にしたいです。

それが音楽をやっている意味だと思います。

自分たちからお客さんに寄り添って、元気になってもらって、一緒に歩んでいけるような良い関係を作れたら、と考えています。

まずは一歩踏み出して、いろいろ経験してみよう

――夢や目標に向かっていくために大切なことは?

吉田右京さん

ぼくは、夢や目標は変わってもいいのかな、と考えています。

ただ一度やってみないと、その夢や目標が自分に合っているのかわからないので、『これいいかも?』と感じることがあったら、どんな小さなことでもいいので、まずは一歩踏み出してやってみてください。

もし『ちょっと違うかも?』と気づいたら、別の道を探せばいいと思います。

そして『これだ!』という夢や目標がみつかったら、自分を信じて、小さいことからコツコツと、できるところまでやって、あきらめずに続けてみてほしいですね。

もし同じ夢や目標に向かっている仲間がいたら、一緒に頑張ると心強いですよ。

ぼく自身も、まだ夢の途中ですが、バンドのメンバーがいて、ライブやレコーディングではスタッフがいて、チームのみんなで闘っているという感覚だから、夢や目標に挑むことができています。
shujiさん

高校生活を純粋に楽しんでください。

勉強も頑張ってほしいけれど、たくさん恋愛して、青春して、今しかできないことを、存分に楽しんでほしいですね。

まずは目の前のことを頑張ることで、夢や目標に向かうモチベーションにつながると思います。
吉田右京さん

高校生にしかできないことって、あるよね。
フジイタクミさん

まずは好きなことをみつけてください。

ぼくは好きなことをみつけて、今、その好きなことで頑張ることができている、すごく幸せで恵まれた環境にいると思っています。

ぼくの場合、高校時代には将来の夢も目標もみつからなかったけれど、大学のバンドサークルでベースと出会ってから人生が変わりました。

夢や目標をみつけるのが難しいという人もいますが、みつかったらいいことがあると思うので、興味があることをいろいろ試してみて、ぜひ自分が好きでずっと続けられることを探してください。

高校時代からプロのギタリストになりたいと思っていたshujiさん、ただ歌うことが大好きだったところからたくさんの人に自分の歌を届けたいと考えるようになった吉田右京さん、大学に入ってからベースという好きなことをみつけたフジイタクミさん。

始まりはそれぞれ違っていたけれど、自分たちの楽曲に自信をもって、自分たちの音楽を信じて、大好きな演奏をして、夢や目標をかなえ続けているマルシィのメンバーたち。

みんなも、まずは好きなことをみつけて、自分を信じて、夢や目標に向かって歩き出してみよう。

New Song

2022.10.26 Digital Release
マルシィ『幸せの花束を』


 
marcy.lnk.to/bouquetfilledwithhappiness
 
SNS の口コミから広がり、Z 世代から圧倒的な支持を得ている福岡発のバンド マルシィ。メジャーデビュー後初となるデジタルシングル『幸せの花束を』を10月26日にリリース。新曲『幸せの花束を』は、大切で幸せな時間や思い出を花束に例え表現したマルシィ流のハッピーラブソング。楽曲には「もらうことの幸せも、渡すことの幸せも両方大切にしていきたい」と、作詞作曲を手掛けた吉田右京のメッセージが込められており、今秋の恋に花を添えるシーズナルソングとなっている。
 
- 吉田右京 Liner Notes-
あたたかい曲です。誰かからもらうことの幸せも、渡すことの幸せも両方大切にしていけたらと思います。この曲が聴いてくれる人の 1 日を、思い出を、彩ることができればうれしいです。
 
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