あと少しで“受かる力”を仕上げる!英検®ラストスパート攻略法

「まだ時間ある、勉強しよう!」と思っていたつもりが、何となく日々の忙しさに追われて、気づけば英検®受験の1週間前…!もしかして、この記事を開いたキミも、そんな「時間がない」と焦っているんじゃないだろうか?

でも時間がないときだからこそ、焦りは禁物。落ち着いてやるべきことを整理すれば、直前のラストスパートで大きく英語力アップを目指すことだってできるんだ。

そんな短時間×高効率で点数アップへとつながる英検®直前の勉強法を、スタディサプリの人気英語講師の肘井先生に教えてもらったよ!

教えてくれたのは


肘井 学先生

慶應義塾大学文学部英米文学専攻卒業。英検®1級。
さまざまな予備校の教壇に立ち、現在はリクルート運営のネット講義サービス「スタディサプリ」で講師を務める。その授業は、高校生から英語を学び直す社会人まで、圧倒的な満足度を誇る。特に、「英文読解」の講座は年間約25万人が受講する盛況ぶり。また、全国各地の高校で講演活動も行う。
著書に、『改訂版大学入試肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本』『大学入試肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本必修編』(KADOKAWA)などがある

今からでも間に合う!ラストスパートは“過去問演習”がカギ

英検®の対策で最も重要なのは、間違いなく過去問演習です。リスニングなどでは、過去問とまったく同じ問題が出題されることがあるほどです。「過去問を制すれば英検®を制す」と言っても言い過ぎではないので、直前期は徹底して過去問演習に励みましょう。

追い込みで差がつく!英検®ラストスパート5つの基本

追い込みで差がつく!英検ラストスパート5つの基本 
英検®の直前期でラストスパートは、次の5つのポイントを意識しましょう。

1.過去問演習
2.語彙の強化
3.1日1リーディング
4.英語耳を作る
5.発信型の英語力を強化する


それぞれ、なぜ重要なのか詳しく解説していきましょう。

1.過去問演習は英検®合格の最短ルート

冒頭にお伝えしたように、英検®の過去問演習は、英検®合格の最短ルートです。リスニングでは、過去に出題された問題がそのまま出題されることがあります。大問1の語彙問題や空所補充問題、内容一致問題、ライティングの問題にいたるまで、過去問を少し変えたものが、毎年数多く出題されています。

日本英語検定協会の公式ホームページでは、直近3回分の試験の過去問が公開されています。また、市販の英検®過去問集には、6回分の過去問に加えてオリジナルの予想問題も収録されています。よりしっかり対策したい人は活用するのがおすすめです。
追い込みPOINT
過去問を解いて、間違えた箇所が完璧になるまで、何度も繰り返す。試験本番で、応用できる知識が満載なのが英検®の過去問なのだ!

2.語彙を強化して“点を稼ぐ”

英検®では、語彙の強化は最重要すべての級の大問1で語彙の意味が問われる問題が出題されることに加え、リーディング問題でも総合的な語彙力が問われるからです。特に、大問1でつまずくと試験中に心が折れてしまうこともあるので、語彙力は徹底強化して、本番に臨みましょう。

新たに教材に取り組む余力がある場合は、『出る順 パス単(旺文社)』シリーズがおすすめです。各級ごとに用意されているので、自分の受験級に合ったものを選びましょう。
追い込みPOINT
日中の単語学習に加えて、移動時間と起床・就寝のタイミングで単語帳を開いて、語彙を徹底強化しよう!

3.リーディング問題は毎日解く

英検®のリーディングは、空所補充問題と内容一致問題の2種類の問題が出題されます。得点全体のなかでも、大きなウェイトを占めるので、リーディング問題を毎日1題は解く習慣を身につけて、得意分野にして本番に臨みましょう。
追い込みPOINT
リーディング問題は「問題を解く」→「構造把握」→「単語・熟語暗記」→「音読10回」の順番で、毎日1題解くのが英語力アップの秘訣だ!

4.“英語耳”を作ってリスニング対策

先ほどもお伝えしたように、リスニング問題では、過去問と同じ問題が出題されることがあります。また、まったく同じではなくても、出題されるポイントが似ていることが多いので、過去問を完璧になるまでやり込みましょう
追い込みPOINT
“英語耳”を作るために、すべての問題で次のことをやってみましょう。「問題を解く」→「英文を見ながら音読5回(オーバーラッピング)」→「英文を見ずに音読5回(シャドーイング)」。

5.ライティングの肝は“発信型の英語力”

ライティングが苦手な生徒が多い理由の一つとして、日本の英語学習が、リーディングに代表されるように、英語→日本語の受信型に偏ってしまっていることが挙げられます。ライティング問題はその逆、つまり日本語で考えて英語に変換する発進型の能力が問われるので、その訓練をすることが対策へとつながります。
追い込みPOINT
1日1題英作文を書いて、英語→日本語の受信型から、日本語→英語の発信型の英語力を鍛えることが重要!
1~5のセクションすべてに取り組むのが望ましいですが、時間が足りないと感じた場合は、自分が「ここは不安だな」と思う部分や苦手なところを優先して対策してください。限られた時間を効率的に使って、得点アップをねらっていきましょう。

級別に見る!直前期の対策ポイント

級別に見る!直前期の対策ポイント
英検®は、級ごとに対策がやや異なります。この章で、級別の対策ポイントをそれぞれ見ていきましょう。

3級〜準2級(高校基礎レベル)

3級・準2級は、リーディング、ライティングで共通してEメール問題が出題されます。メールの読み方、書き方の基本をマスターしておきましょう。もう1つのライティング問題である自由英作文は、何も対策をしないと本番で何も書けない恐れがあるので、必ず対策をしておきましょう。

2級(高校卒業レベル)

2級は、3級などで出題されていた会話問題がなくなり、より本格的なリーディング問題で構成されます。また、要注意なのが大問4のライティングの要約問題。本文から筆者の主張を中心に拾いながらまとめ、具体例を除く抽象的な表現を整理して書くようにしましょう。

準1級(上位層)

準1級は、2級と比べても一気に難易度が上がります。語彙問題、空所補充問題、内容一致問題、ライティング、リスニングと、それぞれの問題で要求されるレベルはとても高くなりますが、そのぶん、大学入試における優遇措置や加点も大きくなり、履歴書にも堂々と書ける立派な資格になります英検®準1級専用の単語帳や過去問など、次の章で紹介するテキストなどを駆使して、万全の対策をしてから受験に臨んでください。

英検®対策のおすすめ教材

英検®のリーディング問題で出題される空所補充問題対策におすすめなのが『大学入試 肘井学の英文空所補充問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)』です。空所補充問題の対策書はほとんどないので、自信がない人は本書の演習とファイナルチェックリストを通じて、万全の対策をしたうえで、英検®を受験してください。
英検対策のおすすめ教材
『大学入試 肘井学の英文空所補充問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)』/肘井学

英検®のライティング、二次試験のスピーキングにおすすめなのが『すぐ書ける自由英作文(教学社)』です。過去に英検®の本試験のライティング、スピーキングで何度も出題された問題を多数扱っています。本書を完璧にすれば、英検®1級のライティング、スピーキングにも対応できる力が身につきます。
英検対策のおすすめ教材
『すぐ書ける自由英作文(教学社)』/肘井学

英検®のリスニングでつまずくようなら、おすすめなのが『絶対できる!英語リスニング(教学社)』です。英検®の過去問をすべてやり終えて、さらにリスニングを強化したい場合は、本書の第1章、第3章、第4章、第5章、第6章を演習用に使用してください。英検®と類似の出題形式を扱っており、根本のリスニング力の強化にも役立ちます。
英検対策のおすすめ教材
『絶対できる!英語リスニング(教学社)』/肘井学

英検®は“やらされる”より“自分を伸ばす”挑戦に!

最近では、英検®を取得することで、英語の試験が免除や加点になるなど、大学入試で多くの優遇措置があります。会社に入社する際に必要な履歴書にも記載できる有効な資格になります。一生モノの英語資格になるので、挑戦しない手はありません。正しい勉強を継続すれば、必ず英検®は合格できるので、頑張ってください。


執筆・監修/肘井学 編集/郡司しう(ことばか株式会社)構成/寺崎彩乃(本誌)