東京理科大学、長谷工住まいのデザインコンペティションで最優秀賞

東京理科大学工学部で建築を学ぶ前田佳乃さん、田中彩英子さん、大岡彩佳さん(いずれも4年)が、第11回長谷工住まいのデザインコンペティション「空き家とつながる集合住宅」において最優秀賞を受賞した。

 

このコンペは、学生を対象とした全国規模のコンペティション。審査員には世界的に活躍している第一線の建築家が名を連ねている。第11回目は2017年11月に実施され、登録総数は776件、応募総数は283点あった。

 

最優秀を受賞した同大学の作品は「+1000歩の回(めぐ)り合い」。コンセプトは、空き家を歩く仕掛けとして繋げることで「+1000歩のまち」をつくるというもの。人びとが町を巡(めぐ)り、新たなめぐり逢いをつくり出し、空き家もソザイとして回(めぐ)り、活用されるというユニークなアイデアを提案した。

 

選考では、国内の最重要課題のひとつ「空き家」に対する提案の内容とそのデザインが高く評価された。また、審査委員長を務めた建築家の隈研吾氏は、『最優秀賞の「+1000歩の回り合い」は、アーバンデザインまで踏み込んだ提案をしていました。今までの集合住宅は、集合住宅の中だけで完結しており外には閉じたものが多かったのですが、「+1000歩の回り合い」はもう少し社会に開いて、ネットワークとして集合住宅を捉えており、今後の集合住宅の課題に対しても示唆的な案であったと思います』と評価している。

 

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