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専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!

専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!

専門学校は入試のハードルが低いから準備はいらないのでは?という声を聞くことがある。
 
専門学校も大学も全入時代といわれていることもあり、学科試験が少ない専門学校は、入試対策をしなくても大丈夫!というイメージがあるのかもしれない。
 
分野にもよるが、専門学校入学を希望してどこにも入れないということは、たしかに少なくなってきている。
 
 
しかし、専門学校にもさまざまな入試方法があり、大学と同等の受験勉強が求められる医療系のように、分野・学校によってはしっかり学科試験で選考される場合もあるので、侮ってはいけない。
 
専門学校に入るための入試準備は、もちろん必要なのだ。
 
また、むしろ入学してからの勉強が大変な場合が多いので、高校時代に入学前準備をしっかり行っておきたい。
 
専門学校の入試準備と入学準備について、確認していこう。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!
 
 

入試の種類は主に3種類

 
専門学校の入試は一般的に、
 
AO入試・推薦入試・一般入試
 
の3種類となる。
 
※実施時期は、AO入試、推薦入試、一般入試の順番
 
AO入試 推薦入試 一般入試
多くの学校が、複数の入試方法を設けているので、単願か併願かなどによってどの方法で入学するかを決めることになる。
 
大学入試と違って専門学校では、AO入試や推薦入試で多くの合格者が出た場合には一般入試の予定は全回実施されず、定員になり次第、入試が終了されることもある。
 
だからといってやみくもに早い時期から慌てるのは禁物だが、例年の動向を進路担当の先生に事前に相談しておこう。
 
 

それぞれの入試方法の特徴とポイントをチェック!

AO入試

適性や意欲などが、学校の求めるものと合っているかを問われる入試方法。
 
高校の推薦状は必要ないが、しっかりとした分野・学校理解が求められる。
 
主に、志望理由書などの書類や、複数回にわたる面接で確認、選考される。
 
その後、小論文や課題発表があったり、
合格後に入学前課題として、オープンキャンパスへの参加や新たな課題などが出される場合もある。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!

<ポイント>
 
早いところだと6月、多くは夏頃からエントリーが始まる場合が多いので、早めに情報をチェックしておくことが必要。
 
ただし「エントリー」と「正式出願」の区別を間違えないように気をつけて。
 
正式出願は8月1日以降が原則となっている。
 
志望理由書や面接では、学ぶ意欲や目的意識が重視されることが多いので、自分が将来どうなりたいのか、そのためにこの学校で何をしたいのかを考えておこう。
 
自分の進むべき道に向かって、入学前課題にもしっかり取り組む意志のある人が望ましい。
 
ちなみに、オープンキャンパスへの参加は原則必須!

 

推薦入試

専門学校では、この推薦入試が中心となると考えていいだろう。
 
推薦入試は、高校の推薦状が必要となる入試方法。
 
公募推薦と指定校推薦があり、多くの場合は専願(1校のみに絞り込んで出願すること)のみの受け付けとなるので確認が必要。
 
書類選考に加え、面接試験や小論文などが課される場合もある。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!

<ポイント>
 
高校時代の学業や部活動、学外活動(ボランティアなど)への取り組みが評価されることが多い。
 
自分のやってきたことをしっかりまとめて話せるように準備しておこう。

 

一般入試

 
一般入試では、書類選考、学科試験、面接を組み合わせて行っている学校が多い。
 
学科試験は分野によってさまざま。
 
一般常識問題のところもあるが、特定の科目の試験がある場合もあるので注意しよう。
 
また、学校の中で科やコースによって一般入試の内容が異なる場合もある。
 
例えば、普通コースでは書類選考と面接のみ、特別コースでは書類選考と面接と学科試験などとしている学校もあるので注意が必要だ。
 
こういう場合、特別コースに不合格でも普通コースには入学できるなどのケースもある。
 
ちなみに、特別コースは奨学金がもらえるケースも多い。
 
自分の実力をつけるためにもチャレンジしてみるのがオススメ!
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!

<ポイント>
 
どのような学科試験があるのか、学校選びのときにきちんと確認しておこう。
 
例えば、医療・看護系の専門学校では、生物や化学が出題範囲に含まれる。
 
高校で科目選択するときは、入試に必要な科目の選択漏れがないように気をつけよう。
 
分野によっては、大学と併願のつもりで準備が必要な学科試験もあるから、過去問などで対策をしておくことも大切。
 
さらに、美術系やスポーツ系、保育系では実技試験を行う場合もあるので、入試方法を事前に必ず確認して。

 
以上はあくまでも一般的な例で、専門学校の入試はその専門学校の数だけあると考えたほうがいい。
 
検討している学校すべてからパンフを取り寄せて、しっかり入試方法を確認することが大事。
 
また、大学や短大と併願したい場合は、その場合の試験方法を別枠で設けていることもあるし、学費の延納や返還制度を設けているところもあるので、細かくチェックしよう。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!
 
入試内容については、学校のホームページに過去問を載せている学校もある。
 
また、自分の高校から先輩が進学しているかどうか先生に確認し、対策を教えてもらうのもいいかも。
 
面接については、具体的な質問例や先輩の体験談を下記で紹介しているので参考にしてみて。
 
推薦・AO入試を受験するなら必見!面接のNG&OK回答例
 
 

入試はゴールではなくはじまり!入学前の準備も重要

専門学校は多くの場合が2年制。
 
分野によって1年、3年、4年の場合もあるが、いずれにしても、専門学校には「その期間に即戦力になる人材に育てて就職へとサポートする」という使命があるので、学習の量はとても多い。
 
受け身ではなく、積極的に学ぶ姿勢をもっている学生が多いようだ。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!
 
専門学校生の学習への取り組み状況を調査した結果によると、
 

・課題提出に遅れたことはない … 79.4%
 
・課題をせずに授業に出席したことはない … 80.8%
 
・授業を、交通機関の遅延などのやむを得ない事情以外の理由で遅刻したことはない … 73.2%
 
・授業を、体調不良などのやむを得ない事情以外の理由で欠席したことはない … 78.7%

※文部科学省「職業実践専門課程」の実態等に関する調査研究 2016年
 
とのこと。
 
いかに多くの専門学校生が意欲的に学んでいるのかがわかる。
 
入試、そして合格がゴールではなく、はじまり。
 
専門学校入学を目指す人は、少しでもいいスタートが切れるよう、次の事前準備をしっかりしておきたい。
 
 

準備1 入学前課題

専門学校ではAO入試や推薦入試で早くに入学が決まった人に対して、入学前課題を出す場合がある。
 
その課題をしっかりやっておこう。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!
 

準備2 入学前自己課題

一般入試で入学が決まった人は、AO・推薦入学者向けの課題があったかを学校に確認しよう。
 
内容を教えてもらえる場合が多いので、できるだけ同じスタート地点に立てるよう、やってみよう。
 
また、学校からの入学前課題のほかに、自己課題を設けて準備しておきたい。
 
例えば実際に、専門分野に関する読書、専門用語の暗記、専門分野の調べ学習、実技の練習(スポーツ系・美術系・音楽系)、英語学習(観光系)、理科・数学のドリル(医療・看護系)、パソコンのスキルアップなどに取り組んだ先輩たちもいる。
 
 

準備3 資格取得

専門学校ではできるだけ多くの資格取得を目指す学生が多い。
 
小さなものまで含めると、2カ月に1度くらい試験があるなどという場合も。
 
その学校の在校生がどのような試験を受け、どのような資格を取得しているかを聞き、なるべく早くとれるように勉強しよう。
 
1月の英検や2月の漢検のように、在学中にとっておけるものはとっておくといい。
 
専門学校の入試のポイントを種類別にチェック。実は重要な入学準備の方法も!
 
最近の専門学校の様子についてお話をうかがった東京都立昭和高校進路部の西村和美先生によると、

「例えば、観光系の専門学校に入学し有名ホテルへの就職を目指すような生徒の場合、高校卒業時点では、大学に入学する生徒より英語ができるというケースもあります。
 
専門学校に行く生徒の中には、すでにその分野について詳しくて人一倍意欲が高い者も多く、軽い気持ちで入学すると出遅れてしまいます。
 
専門用語の勉強や、実習のときにメモをとるクセなどはつけておいたほうがいいでしょう」

とのこと。
 
 
まずは入試の方法や問題の傾向、入学前の準備などについて、希望する学校に確認してみよう。
 
入試はもちろん、入学準備で取り組んだことはきっと将来の糧になるはず!
 
 
お話をうかがった人:西村和美先生
多摩地区高等学校進路指導協議会事務局次長
東京都立昭和高校進路部主幹
 
 
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永井ミカ メディアクルー ディレクター・ライター

永井ミカ/メディアクルー

ペットからエンタメ、教育、ビジネスまで、雑誌や書籍、広告などの企画、編集、執筆、コピーライティングを手がけています。独身時代はライブやクラブでの夜遊びが大好きでしたが、今は正しい小学生男子の母として昆虫採集やキャンプ、里山遊びなどにかり出される日々。都会で、田舎で、ピースフルなネタ探してきます!

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