広島工業大学、地元産品の魅力を、ARで発信。【さとやまマルシェ】と山岸ゼミがコラボ

広島工業大学情報コミュニケーション学科の山岸ゼミが、【さとやまマルシェ】とコラボした。

広島の素材で作られた産品の魅力を多くの人に知ってもらおうと、2021年2月16日~28日に開催された「さとやまマルシェ」。

このイベントの盛り上げに一役買ったのが、情報コミュニケーション学科・山岸秀一教授のゼミ生 小村(おむら)さんと常井(つねい)さんだ。

彼らはAR(拡張現実)をベースとしたシステムを制作し、会場を訪れた人々に体験型の商品紹介を行った。

4年生・小村さんが携わったのは、「ホロレンズ」と呼ばれるARゴーグルを使用するシステム。

これを装着すると、レンズを通して見える現実空間の中に、イベント紹介用のデジタルコンテンツが浮かび上がり、商品を詳しく紹介してくれる。

「大変だったのは、高齢者などITに慣れていない一般の来場者に使いやすくするための工夫ですね。コンテンツの量が多すぎると、何から見ればいいのか戸惑ってしまい、使い勝手が悪くなる。そのため何度もシステムをブラッシュアップしました」
ユーザーの視点が大事だということを学べたのが一番の収穫だった、と小村さんは語る。

4年生・常井さんはARアプリを新たに開発。アプリを起動してさとやまマルシェのポスターに向けると、みかんやトマトなど自然素材が画面に現れる。

そのどれかをタップすれば、素材が弾け、その素材から作られたジャムやお菓子などの商品画像と紹介が出てくる。

「最初に作ったのは、商品をタップすると文字説明が現れる、というものだったんです。でもそれじゃあ面白くない、見た人が驚くものにしたくて、素材が商品に変化するという工夫を取り入れました。一般の来場者に使ってもらい"楽しいね""わかりやすい"など反応をもらったのは、嬉しかったです」
と笑顔をこぼしていた。

同学では、地元産業界とコラボする試みが、各学科・ゼミで行われている。

「実際のシステムづくりは、私の方から指示せず、学生が主体となりイベント主催者と直接やり取りしました。それだけ苦労も多々あったようですが、実りも大きかったと思います。今後は実社会で"人間にもっと近づくIT"を実践して欲しいですね」
と、山岸教授はゼミ生にエールを送っていた。

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