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SHOWROOM前田社長がおすすめ!高校生が「高校時代に読むべき本」

SHOWROOM前田社長がおすすめ!高校生が「高校時代に読むべき本」

図書館や書店だけでなく、今やスマホでも読むことができる小説やエッセイ、ビジネス本などの書籍。
 
いろんなジャンルの書籍があるからこそ、「どれを読むべきなんだろう?」と迷う人も多いのでは?
 
そこで、スタディサプリ進路では俳優や女優、ミュージシャンなどの著名人に“高校生の今だからこそ読んでおくべき本”を紹介してもらうことに!
 
第1弾のtofubeatsさん(音楽プロデューサー&DJ)、第2弾の上白石萌音さん(女優&歌手)に続いて、第3弾に登場してくれたのは、「SHOWROOM株式会社」の代表取締役社長を務める前田裕二さん!
 
「高校時代は好きな作家の小説を読み込んでいた」という前田さんがおすすめする3冊を、一挙紹介!
 
前田裕二

●前田裕二
1987年生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、UBS証券株式会社に入社。2013年には株式会社ディー・エヌ・エーに入社。アイドルをはじめとした多くのタレントが生配信を行うライブ配信プラットフォーム「SHOWROOM」を立ち上げる。
2015年にはSHOWROOM株式会社を設立。その後、代表取締役社長に。2017年6月に出版した初の著書『人生の勝算』は、Amazonベストセラー1位を獲得!

 


 

前田裕二さんがおすすめする本!

テンポよく楽しみながら“技術の進歩”を考えさせられる!

★★『ボッコちゃん』(星 新一 著/新潮文庫)★★
 
テンポよく楽しみながら“技術の進歩”を考えさせられる!

 
小説の中でも特に短いジャンル“ショートショート”で有名な星新一の代表作。『ボッコちゃん』『おーい でてこーい』『ねらわれた星』など、短くまとめられた全50作品が収録されている。

「中学のころからミステリーやSF系の小説が好きでよく読んでいたのですが、高校時代は星新一作品にハマって読み込んでいました。ショートショート(小説の中でも特に短い作品)というフォーマットは、とても現代に合っていると思います。
 
一話一話がかなり短く、すぐ読み終えられるので、スマホで短い尺のコンテンツに触れることが多い今の高校生世代には、特に親しみやすいでしょう。
 
表題作でもある『ボッコちゃん』は、舞台である近未来のバーで働く“女性型の美人アンドロイド”を中心にストーリーが展開していく、男性の絶望的な恋を描いた作品です。
 
星新一が描くストーリーは、人間が抱える矛盾や“業”を巧みに描きます。『技術の進歩を経て、人間はどこへ向かうべきなのか』や『なぜ僕たちは生きているのか』、『幸せとはなにか』などといった、皆さんが今後大人になっていくなかで必ずぶちあたる“人生における本質的な問題”について考えるきっかけになると思います」

 

現代を生きやすくするヒントが書かれている!

★★『利己的な遺伝子』(リチャード・ドーキンス 著・日高敏隆&岸 由二&羽田節子&垂水雄二 訳/紀伊國屋書店)★★
 
現代を生きやすくするヒントが書かれている!
 
著者はイギリスの生物学者。動物から進化した人間が、進化の中でなぜ「親子間の対立や保護行為」や「夫婦間の争い」などを行うようになったのかを、“遺伝子”の観点で解き明かしている科学書。

「高校でも習う『生物』や『遺伝子』などの科学的な考え方をベースにしつつも、“自分は何者なのか”という、むしろ哲学的な問題について深く考えさせられる一冊です。紹介する3冊のなかでは、この本が最も難しいかもしれません。しかし、科学書でありながら数式は出てきませんし、読書が好きな方なら比較的読みやすいと思います。
 
この本は、ヒトが“利他的行動”(自分以外の誰かのための行動)を起こす生物学的な理由を『遺伝子』という切り口で解き明かしていきます。
 
これを読めば、皆さん自身を含めたすべてのヒトの行動原理について、新たな観点で考えさせられることになるでしょう。
 
本書には『生物とは、あくまで遺伝子の乗物にすぎない』という衝撃的な結論が書かれています。
 
仮に、ぼくらという生物が、単に“乗物”としての役割しかもっていないのであれば、そもそも人生に深い意味がない、ということになります。それなら、目の前にある課題を重くとらえて苦しむ必要もありません。
 
それでも、ぼくらは人生に意味を見いだしていくべきなのか。
 
『生物として』『人類として』という大きな枠で、自分自身の人生を見つめるためのひとつのきっかけになる一冊です。
 
これは個人的な想いになりますが、将来的に自分自身でサービスや事業を作りたいと考えている高校生には、この人間の“利他的な行動”という性質に着目してもらって、思いやりであふれた温かいサービスを考えてほしいと思っています。
 
自分以外の誰かに心から寄り添えて、幸せにできる、かっこいい事業家になってください!」

 

漢文の勉強をしながら、将来役立つ考え方が身につく!

★★『新訂 孫子』(金谷 治 訳注/岩波文庫)★★
 
漢文の勉強をしながら、将来役立つ考え方が身につく!
 
「戦わずして勝つ」という戦略思想をもった中国・春秋時代の武将“孫子”による、中国最古の古典(漢書)。
 
当時の戦略や戦術を洞察する“兵法書”とはいえ、書かれている「上司(先輩)が部下(後輩)を思いやることで、部下(後輩)の士気は上がる」「自分を客観的に見ることができなければ、どんなことも成功しない」などの内容は、現代における人間関係の問題にも応用できるといわれている。
 
原文と現代語訳のほか、巻末には漢文の重要語句索引も付属。

「本に慣れてきた人は、小説などのわかりやすい本だけでなく、古典を読むこともおすすめします。
 
この『孫子』のような兵法書や思想書は、現代の有名な起業家や成功者がもつ“考え方の基本”になっているケースが多いです。
 
この時代の『失敗』とは、すなわち『死』を意味しており、一つひとつの教えに込められた気迫や本気度が違います。この本を読んで、当時の賢人たちが真剣に考えた『生き抜くための知恵』に触れて、これからの人生を勝ち抜いてください。
 
現代では、高校を卒業し大学を出たあとは誰もが社会人になり、『働く』ということと向き合う必要があるはずです。『働くこと』とは、勝ち負けが常に隣にある“現代の戦”。
 
そこで勝つため、いや、負けないためにはどんな発想が必要なのか。その答えがすべて書いてあるので、信じて、いくつか実践してみてください。
 
ちなみに、さらに余裕がある人は、プラトンの『国家』やニッコロ・マキャヴェリの『君主論』、韓非の『韓非子』などの、ほかの古典を勉強するのもおすすめです」

 

読書は仕事につながる“発想”を生み出してくれる!

最後に、前田さんが“読書”で得たものについて聞いてみた。

「読書からは、“エンターテイナーへの切符”を得た気がします。
 
『ボッコちゃん』の部分でも話しましたが、僕は小さいころから小説やショートショートが大好きで、高校時代は読むだけでなく、自分自身でも書いてみて先生に見せたりしていました。
 
大勢が交代でストーリーをつないでいく“リレー小説”という遊びを考えて、クラスの友達みんなとよくやっていたことも覚えています。
 
こんな風に、昔から遊びのルールを作って、大勢の人が集まる場所やその仕組みを作り出すことが好きでした。
 
それは今の仕事にもつながっていると思いますが、こういう発想…つまり『楽しむとはどういうことか』を考える源や栄養素を支えたのは、ほかでもなく“読書”だと思います。
 
人は読書にハマることで、『面白い!』『なるほど!』という感覚を貯め込むことができます。
 
また、どういう場面でそういう感情になるのか、読書をしながら分析することで、自分も人を楽しませる“作り手”にまわることができます。
 
そんなふうに、僕はエンターテイナーになっていった気がします。
 
皆さんも、自分がなによりも無我夢中でハマることができる本や、ジャンルを見つけてみてください。熱狂こそ、新しい発想や成功などの価値の源泉です。
 
応援しています!」

短編集から古典まで、年代をしぼることなく書籍を紹介してくれた前田さん。
 
書店や図書館、ネットで、彼のおすすめ本を手にとってみては?
 
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アオキユウ short cut ライター

アオキユウ/short cut

1991年9月生まれ。新潟県出身。好きなものは音楽とスクーター、そして納豆。大学進学とともに上京し、現在はライター事務所・ショートカットに所属しています。座右の銘は「思い立ったが吉日」。幅広い分野に挑戦していきたいと思っています。

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