高校生がライブ&イベントを企画できる「ブラストビート」
高校生のなかにも、音楽が好きで、ライブに行ったり、バンドを組んだり、将来は音楽の分野を志望している人も多いのではないだろうか?
そんな高校生に紹介したいのが、「ブラストビート」という音楽イベントを作り上げるプログラム。
「ブラストビート」とは、高校生・大学生などが「ミニ音楽会社」を立ち上げ、ライブの企画からチケットの販売、運営までをトータルでプロデュース。リアルなビジネスを体験したうえで、その利益の25%以上を寄付することで社会貢献にも役立つプログラムだ。
実際、どんなプログラムなのだろうか?先日行われた、ブラストビートの中間発表会に潜入して聞いてみた。
■知らない同士でも打ち解けるのは早い!
まずは、仲間とのチーム作りから。
参加すると、地域ごとに高校生と大学生が混じった7~8人のチームが結成され、3ヵ月間で、音楽イベント(=ライブ)を企画・実行していく。
中間発表の場では、スタートしてすでに1ヵ月経っているだけあって、どのチームもなかなか打ち解けた雰囲気。多くの場合、年齢も学校もバラバラだけれど、つい最近まで知らない者同士だったとは思えないチームワークの良さだ。
このチームで考えないといけないことはたくさんある。
・社名を決める
・社長以下各自の役割を決める
・イベントの内容を考える
・どうやって社会貢献するのかを考える(例えば、震災復興をテーマにしたり、夢を追う人を応援するというテーマもあり)
イベント内容が決まったら、具体的にライブハウスなどの場所を借りたり、出演アーティストに交渉したり、宣伝・PRをしてチケットを買ってもらったりと企画を具体化していく。
各チームにはメンターというアドバイザー的な立場の人がついて、活動をフォローしてくれる。また中間発表では、自分たちの企画に他のチームからアドバイスや応援の言葉がたくさんもらえる。さらに他のチームの発表に刺激を受け、自分たちのチームの連帯感も強まっていくのだ。
■全国の高校生が夢の実現へ!
中間発表会に来ていた高校生たちに、ブラストビートに参加したきっかけや、参加してみた感想を聞いてみた。
鈴木佐知子さん(高1・福島/写真左)
「本音で付き合える仲間が作れる場所を探していて、ブラストビートのことを知って参加しました。まだ、私たちのグループは何でも言い合える仲ではないので、言える空気を作らなくちゃ」
渡辺香奈恵さん(高3・福島/写真右)
「友達に誘われて、ライブの裏方の仕事や、経営などにも興味があったから参加しました。ライブハウスではなく、レストランみたいな場所でアットホームなライブを開催してみたい」
乾帆奈さん(高3・東京)
「学校のジャズ部でテナーサックスを吹いています。音楽が大好き!海外で音楽を学び、将来は仕事にしたい。最初はみんなおとなしかったけど打ち解けて雰囲気が良くなってきたので、今は本当に楽しい!」
石森雄斗さん(高1・宮城/写真左)
「ブラストビートの話を聞いて、エネルギーを注ぎ込むチャンスだ!と思って参加した。音楽好きの仲間と出会い、知らない音楽と出会い、そういう楽しさをお客さんとも共有したい。石巻の高校生として、俺らしかできないことをやりたい」
佐藤元紀さん(高2・宮城/写真右)
「ハイスタンダードやレッチリが好き。音楽好きの仲間で集まってライブの構想をしゃべったりしているだけで楽しい。そういう気持ちをブラストビートの活動とどう結びつけてコンセプトを作っていくかを真剣に考えないと」
チームができてからまだ1ヵ月なのに、しっかり本気モードだ。
■2013年、秋期プログラムの参加者募集中!
「ここからがおもしろい! 熱くなりすぎて、ケンカしたり、泣いたり、『もうやめる』っていうヤツも出てきます」と言うのは、ブラストビートの代表、松浦貴昌さん。16歳から26歳までバンドマンだったという松浦さんが目指しているのは、大人の真似ごとではない、本気の体験だ。
現在活動中のチームは、この夏の終わりごろにライブを開催(春期プログラム)。そして次は2013年秋期プログラムとなり、11月〜1月ごろに活動予定で、ただいま10代の参加者を募集中だ。
ただの音楽イベントじゃない! ビジネスとして収益を上げ、社会に貢献するという、めったにできない貴重な体験をするチャンス。高校生でもみんなしっかりライブを成功させているので、おもしろそう、と思った人はぜひ、チャレンジしてほしい!
→募集内容の詳細はコチラ