市立柏高校野球部では初めてのOB監督として母校に着任し8年。スポーツ科2年の副担任を担当する傍ら、今年度からはスポーツ科の学科長として実習等の企画・運営を任されています。指導行う上でのモットーは「将来役立つチカラを付ける」ということ。授業では発表の機会を多く取り入れ、自分の考えや想いを正しく伝える方法を身に付けます。また野球部では壁にぶつかった際にも乗り越えられる心を育めるよう、練習を通じて粘り強さや努力することの大切さを伝えています。教員を務める中で、最も感慨深い瞬間は、生徒の成長に立ち会えた時。目の前で心が育つ一瞬を目の当たりにすると、今までの苦労や困難も全て吹き飛ぶほどの喜びを感じます。
野球部に所属し、一生野球に携わっていきたいと、レギュラーを目指して毎日遅くまで練習に励んでいました。4年間を通して監督やコーチ、先生の指導から学んだことは、まさに努力・忍耐・根性です。諦めず粘り強く活動することの大切さや、努力して自分を高める喜び、強い信念を持って生きていくことなど、学んだことのすべてが今の自分の礎になっています。また様々な人と接して多様な価値観や考え方を理解できるようになったことも、教員として指導する際に役立っています。初めての一人暮らしでは自己マネジメント力が身に付き自立心も向上。アルバイト先をはじめ地元の方々には大変お世話になり、今でも勝浦は第二の故郷だと思っています。
大学時代は夢や希望や目標に突っ走ることができる貴重な時期です。高い目標や夢を追いかける過程や想い、そこから得た学びは、結果に関わらず最終的に自分の人生に活きてきます。武大は実力や実績がある先生方の授業を受けられることはもちろん、主体的に考えるチャンスが多く、自立心を養うこともできる学びの場。自分自身の目指す道に向かって積極的に行動すれば、自ずと必要なチカラは身に付きます。自然の多い勝浦は、都心の環境に比べると不便を感じるかもしれません。しかし、その分充実した学校施設を思う存分活用できるため、好きな体育をとことん追求できます。様々な面で学びの多い一人暮らしにもぜひチャレンジしてみてください。
千葉県柏市立柏高等学校勤務/体育学部体育学科/2004年3月卒/千葉県柏市立柏高等学校卒業後、野球選手を目指し、レベルの高い野球に取り組める国際武道大学に入学した加賀谷さん。日夜練習に励み4年次にはリーグ戦に出場したという。教員を志したきっかけは母校での教育実習。高校時代には気づかなかった先生方の想いを知り、憧れを抱いたそう。卒業後は野球部のコーチとして母校に勤務し、その後中学校に赴任。2016年に再び母校へ。「コーチ時代に監督から『OBが指導を続けないと、この先厳しくなるから必ず帰ってこい』と言われました」と語る。現在はスポーツ学科長と同時に野球部監督も務め、甲子園出場を目標に指導にあたっている。