毎回クルーもお客様も違う環境の中、いつも新鮮な気持ちで楽しくフライトしています。ジャカルタ、インド、メキシコなど機内に日本人のお客様がほとんどいらっしゃらないことも多く、さまざまな国の多くのお客様に支えられていると感じます。どんなお客様にも快適に過ごしていただくために、たとえば英語の伝わらないお客様の多い便では、事前に客室乗務員が協力してドリンクの絵を描いて意思の疎通を図るなどの工夫をします。国内線チーフパーサー、国際線パーサーとして乗務することに加え、後輩育成にも携わるようになりました。機内全体に目を配り、クルーもお客様も笑顔!のフライトをいつも心がけています。
途上国の現状を自分の目で見たいと思い、海外ボランティアに参加。カンボジアの日本語学校で2週間、現地の子どもたちに日本語を教えました。電気も水道もガスも通っていない環境の中、子どもたちの学ぶ意欲や勉強量を目の当たりにし、とても刺激を受けました。バイトでお金を貯めて、アジアを中心に10ヵ国以上を旅行。いろいろな国の人たちとコミュニケーションを取る経験は、いまの仕事にも生きていると思います。かえで祭=学園祭の実行委員会、コンサート部門に1年生から参加したのも、よい思い出です。主体的に行動する力が身についたように思います。キャリアセンターの手厚いサポートを頼りに、模擬面接にも積極的に取り組みました。
国際社会学部に入ったのは、漠然とした興味から。将来の目標が決まっていたわけではありません。それが3年生の時、内定者報告会でお話をしてくださったゼミの先輩に憧れて、スイッチが入りました。自分も先輩のようになりたいと思い、先輩がいる会社=ANAの資料を片っ端から集めるように。空港でANAの客室乗務員の方に突撃インタビューをしたり、インターンシップに参加したり、就職活動ではグループ会社を片っ端から受けたり。そして希望通りANAに入社することができました。少しでも興味のある学部を選び、そこでの学びや出会いを通してやりたいことを見つける。見つかったら、全力でそこを目指す。そんなやり方もアリだと思います。
全日本空輸株式会社/国際社会学部 国際社会学科/2017年卒/現在1歳になる子どもがいる柿本さん。お子さんは可愛く、育児は楽しいのでこれからも客室乗務員という好きな仕事と育児を両立して行きたい、子どもを産んだから分かったことも多いという。「以前はお子様連れのお客様に対して、同じようにお声かけをしていました。でも、ひとくちに親子といっても、お子様も親御さんもいろいろな方がいらっしゃると分かったので、これからもそれぞれのお客様の気持ちに寄りそったアプローチを行い、お客様と信頼関係を築いて行きたいと思っています」。目指すは、マニュアルを超えた「超マニュアルサービス」の実現。