客室乗務員として、国内線・国際線に乗務しています。お客さまの旅の目的や文化的背景はそれぞれ違いますから、お一人お一人の快適さに配慮しながら乗務しています。例えば、お仕事中のお客さまにはなるべくお声掛けを控えますが、不安そうなお客さまには、積極的にお声がけし、最善のサービスを提供します。また、日本航空にはさまざまな国籍の客室乗務員がおり、英語でのコミュニケーションは欠かせません。お客さまの情報などをしっかりと共有できるよう、口頭で説明したり、メモにまとめたりするなど工夫しています。お客さまに「ありがとう」の言葉をいただくと本当にうれしく、大きなやりがいを感じます。
大学時代は英語学習に励むだけでなく、スピーチコンテストや、茶道と華道の部活動などにも挑戦。なかでも印象深いのは3年次のアメリカへの長期留学です。留学前は引っ込み思案だったのですが、意見をはっきり伝える現地の学生や他国からの留学生たちに刺激され、自ら積極的に意見や意思を伝えられるようになりました。その成長ぶりが認められ、学期末の式典では留学生代表として200人の学生の前でスピーチする機会をいただきました。価値観の異なる人や環境のなかで、周囲と協調しながら成果をあげるために何ができるかを考え、実行する。長期留学をはじめ大学では、今の仕事にも通じる、異文化を理解することの大切さを学ぶことができました。
業務では、国際線はもちろん、国内線でも、さまざまな国のお客さまをお迎えします。もちろんすべてのお客さまに安全面やサービス面のご案内をするのですが、母国語や文化の違いからコミュニケーションを取りにくい場合もあります。今後、より多くの言語を学び、これまで以上に異文化理解を深め、すべてのお客さまに寄りそえるような乗務員になりたいと思っています。そして、高校、大学と続けた茶道や華道を通して学んだ「一期一会」の教えをもとに、ともに乗務する仲間と「Good Team」をつくり、すべてのお客さまにこころから寛げる空間をお届けしていきたいです。
日本航空株式会社勤務/外国語学部 英米語学科/2019年3月卒/小学生の頃、飛行機で沖縄へ旅行した際、客室乗務員の気づかいと笑顔が印象的だったことがきっかけで、この道をめざした金子さん。人見知りだった性格を改善しようと、名古屋外大では、1年次にオーストラリア海外研修、3年次にアメリカへの長期留学に挑戦するほか、スピーチコンテストにも出場。また授業の空き時間には、海外からの留学生と交流できる「ランゲージラウンジ」に通って英語での会話を楽しみました。そんな4年間の大学生活を通して、積極性を養うとともに、より自然な英語を身につけることができたそう。