二十歳を迎えて振袖をお召しになられるお客様を中心に、振袖やコーディネートをご提案するほか、記念写真の撮影時にはメイクや着付のサービスもしています。お客様一人ひとりの「人生の節目」となる大切な日を、全力でサポートできる仕事です。試着の際には、ご本人やそのご家族のお好みやご要望を事細かにヒアリングした上で、すべての皆様に「かわいい!」と感じていただけるコーディネートを目指しています。撮影時も、紐結びの強弱や帯結びの雰囲気などを適宜確認しながら美しい着付に仕上げることで、「試着の時よりも、さらにかわいくなっている!」とご満足いただけることが、大きなやりがいにもなっています。
幼い頃から祖母にきものを着せてもらう機会がたびたびあったことで、きものを身近に感じながら育ちました。日本文化にも関心があり、高校時代には和太鼓部で活動し、三味線にも挑戦。さらに海外留学に参加した際は現地の高校生たちに日本文化を紹介すると、とても好意的な反響がたくさん返ってきました。この経験から、日本文化は表面上の美しさだけでなく、世界中の人の心に深い感動を与えられる力があることをあらためて実感しました。そこで、日本文化ときものを学びたいと考えるようになり、odaへの進学を決めました。
odaでは、縫製やデザイン、着付、ヘアメイク、礼儀作法、歴史など、きものをトータルに学びました。振袖コーディネーター・着付師として活躍する今、odaで幅広くきものを学ぶ中で得た知識とスキルがさまざまな場面で活きています。例えば、お客様の半衿を縫うこともあれば、振袖のサイズ感や柄の意味などについてご質問をいただいた際は専門的な観点からお答えすることもでき、私の強みにもなっています。また、きものが大好きな仲間たちが全国から集まった環境のもと、とても充実した学生生活を送ることができました。クラスメイトと一緒に課題に取り組み、放課後にはきもので街に出かけるなど、今振り返っても楽しい思い出ばかりです。
株式会社ジョイフル恵利 20Lab/きもの科/2021年卒