調剤薬局の事務をしています。患者様から受け取った処方箋をコンピュータに入力した後、薬剤師が薬を準備して患者様にお渡ししたら、最後のお会計はまた私の仕事。薬の発注や来客の応対なども行います。任された仕事を一つひとつ正確にこなせた時には、充実感があります。新しいことを教えてもらい、少しずつできるようになっていくと、もっと覚えたいという気持ちが沸いてきます。ステップアップできていると実感できることがやりがいです。患者様にも職場の方にも、笑顔で接することを心がけているので、患者様から笑顔を褒められた時は嬉しかったですね。痛みや不安を抱えている患者様に、少しでも安心していただけたらと思っています。
事務の知識だけではなく、パソコンやペン字などさまざまなことを学びましたが、仕事をしているとふとした所で「あ、これ授業でやった!」だとか、「ここで使うのか」と思うことが多いです。特に学校で学んだビジネスマナーは、患者様と対応する際の言葉遣いや振る舞いはもちろん、製薬会社の方にお茶を出しする時などにも役立っています。学生時代は先生方に大変お世話になりました。特に荒関先生は、医療機関で働いていた経験から現場の話をしてくださったり、放課後も残って私たちの勉強につきあっていただいたり…。難関の診療報酬請求事務能力検定に合格したときは、まるで自分のことのように一緒に喜んでくださって、本当に嬉しかったです。
今はまだ目の前の仕事を正確に行うことが目標です。でも、いつか職場の先輩みたいに、なんでも完璧にこなして、周りからも信頼してもらえるような仕事ができるようになりたい。そして、できる限り長く仕事を続けていきたいと思っています。私は小さい頃から人の役に立つ仕事がしたいと思っており「お医者さんになれたら…」と思ったことがあるほど医療の仕事には早くから興味がありました。治療はできないけれど、少しでも患者様の力になれるような存在になりたいです。受付で笑顔で対応することで、患者様にほっとしていただける事務員であり続けることは、これから先もずっと変わらない目標です。
株式会社Vitaあずさ調剤薬局 勤務/医療秘書科 医療情報コース/2016年3月卒/「人の役に立てる仕事がしたい」という思いから幼少期より医療の仕事に興味を持ったという櫻井さん。仙台医療秘書福祉専門学校での日々は知識や技術を得る貴重な場であっただけでなく、学校生活そのものが楽しく充実していたそう。就職活動では友人や先生のサポートを受けたといい、「ここで出会えた先生方のおかげで今の私があります」と顔をほころばせる。友人や先生とのコミュニケーションの中で育んだ温かい人柄は、人を安心させる笑顔や振る舞いとなって、カウンター明るくを照らしている。