グランドスタッフといえば、搭乗手続きや手荷物の受託を行うカウンター業務のイメージをもつ人が多いと思いますが、それだけではありません。搭乗口で出発されるお客様のお見送りや到着便のお出迎えをするゲート業務、JALグループ便を利用されているお客様へおもてなしを行うラウンジ業務などいろいろあります。毎日同じ業務を経験するのではなく、その日によってカウンターやゲート、ラウンジなどさまざまな業務を経験できることが魅力です。またお客様のご要望にお応えした際、「ありがとう」とお礼の言葉をいただいたときや、ゲート業務のミッションである「飛行機を定時出発させる」ことができたときにとてもやりがいを感じます。
遠方へ出かけるお客様が利用する空港には、飛行機に乗る期待と不安が入り交じっています。とくに初めて利用されるお客様の場合は不安の方が強いでしょう。私もまた、初めて一人で飛行機を利用したとき、何も分からずにとても不安でした。そんな私にグランドスタッフの方が優しく対応してくれたのです。それを機に少しずつグランドスタッフという仕事に興味を持ち始めました。そして今、実際に仕事をしてみて、グランドスタッフに向いているのは、次のような方々だと思います。さまざまな業務に挑戦したい方、視野を広く持ち行動に移せる方、早起きができ、体力に自信のある方などです。自分に向いているなと思われた方には、ぜひお勧めします。
私は専門学校で「積極的な姿勢」を学びました。専門学校に入学するまでは、あまり積極的なタイプではなかったのですが、就職活動において自分をアピールするために普段の授業から少しずつ手を挙げて発言をしていくなど、「積極的な姿勢」を心がけました。その結果、会社説明会の質疑応答の際にも一番に手を挙げて企業の方にアピールすることができました。ちなみに、学校では「業界EXPO」をはじめ、エアライン企業と接点をもつチャンスが年間40回以上もあります。企業の担当者から就職に関するアドバイスを直接受けられ、いち早く自己アピールができるので、実際の試験・面接の際にかなり有利だと思いますよ。
株式会社JALスカイ大阪 空港オペレーション部勤務/エアポート学科 グランドスタッフコース(現:エアライン学科)/2020年卒/初めて飛行機を利用したときにグランドスタッフを将来の仕事にしようと決心。その後、大阪ホスピタリティ・アカデミーのエアポート学科に進学。航空業界と連携したオリジナルカリキュラムで同じ夢をもつ仲間たちと一緒に学び、見事に株式会社JALスカイ大阪に就職。現在、グランドスタッフとして活躍している。「空港カウンターと機内をリアルに再現したエアポート実習室での実践的な学びや、実際の空港での施設見学などで、この仕事を詳しく知ることができたことなどが役立っています」と振り返る。