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  • 徳岡 由一教授(光治療工学、コロイド・界面化学、生体材料工学、薬物送達システム)

私立大学/神奈川

トウインヨコハマダイガク

こんな先生・教授から学べます

赤い光を用いた患者さんにやさしいがん治療を研究する先生

光治療工学、コロイド・界面化学、生体材料工学、薬物送達システム
医用工学部 
徳岡 由一教授
先生の取組み内容

現代医療の礎となる「医用工学」。その中で、私は「がんの光線力学的治療法(PDT)」を研究しています。日本人の約1/3ががんで亡くなるという事実と、手術や抗がん剤・放射線によるがん治療が患者さんの身体への負担や副作用を伴う点に注目。患者さんのQOL(生活の質)の向上につながる「患者さんにやさしいがん治療」の研究を進めています。PDTでは、がん細胞に選択的に集まる薬剤を患者さんに投与し、光ファイバーなどを通してがん細胞に赤い光を照射します。すると、この薬剤が赤い光に反応して活性酸素を生成し、がん細胞を内側から攻撃。正常な細胞にはほとんど影響せず、がん細胞だけを選択的に死滅させます。私は医用工学的知見を基盤にPDTによる治療効果を上げるため、薬剤の投与方法や光の照射方法について研究しています。

赤い光を利用して、患者さんに負担をかけずにがんを治療する「光線力学的治療法」に関する研究を行っている

授業・ゼミの雰囲気

研究室は学生たちが自ら考え、発言・提案するエクササイズの場

アイデアが勝負の大学の研究活動。学生たちが自由で、且つ大胆にアイデアを出し合うことが研究活動の源になります。そのため、日頃から率直に考えを言い合える環境づくりを心がけています。そして、その中で学生たちには発想力・提案力・コミュニケーション力を磨いてほしいと考えています。また、異分野や他大学の先生方や学生たち、また企業の方々とディスカッションする機会を提供することも研究室の大きな役割。その中で仲間を増やし、人との関わり方を学ぶことで、社会人としての素養を身につけてほしいと考えています。

「研究者に上下関係はない」と考え、学生の柔軟な発想や斬新なアイデアに耳を傾けることが大切

キミへのメッセージ

「人生に必要なクスリ」だと思って、いろいろなことにチャレンジしよう

大学生活では勉強はもちろん、アルバイト、サークル、恋愛・・・、何にでも積極的に取り組むようにしましょう。失敗や失恋も含め、どんな体験も「人生に必要なクスリ」として生きていくうえで必ず役に立ちます。

「人生100年時代」を豊かに生きるためにも現代医療を支える「医用工学」のニーズはますます高まっている

徳岡 由一教授

東京理科大学大学院理工学研究科工業化学専攻修士課程を修了後、エステー化学株式会社に入社。応用研究部を経て研究開発部主任研究員を務める。この間、東京理科大学より工学博士の学位を授与。その後、桐蔭横浜大学先端医用工学センター助手を務め、医用工学部生命医工学科教授に就任。研究分野はがん治療だけでなく、人工血管などの生体材料から化粧品・食品分野にも及ぶ。同学科で養成している臨床検査技師の教育にも従事。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。

この先生・教授から学べるのは…

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