地域と連携した学校教育や生涯スポーツの場で活きる学び。スポーツ社会学と教育学の知識を併せ持つことが教員・指導者としてどのような強みになるのか、瀬尾 賢一郎准教授とゼミの学生さんにお話をお聞きしました。
学校教育の現場において近年重視される「地域との連携」。私の研究室では、週に一度近隣の小学校へ出向き、体育の授業を行っています。この活動にはゼミ生も参加し、児童との関わりを通して現場の課題を実践をもって理解します。このほか高齢者を対象とした運動教室など、幅広い年代を対象とした実践の場も豊富。保健体育科指導をはじめ健康づくり、生涯スポーツなど、スポーツの視点から地域にアプローチする手法が身に付きます。
生徒の考える力を育み、精神的な自立を支援できる教員になることが目標です。入学当初は、運動の「技術を教えること」や、できなかったことが「できる」ようになることの喜びを伝えたいと考えていました。しかし、スポーツについて多面的に学び、また教育実習を経験したことで、生徒との対話の大切さや「やる気にさせること」に対するやりがいを強く感じました。保健体育の魅力を伝えられる授業展開ができるようになりたいですね。
目標としているのは、中学生の頃の恩師。生徒の「見えない努力」を理解し、受け止めてくれる方でした。現在は保健体育科に関する基本的な知識を学んでいますが、一見、教育とは関係が無さそうに見える「経営学」にも関心があります。経営の考え方やマネジメントの手法は、学級運営や授業運営に活かせる部分も多く、置き換えて考えるととても面白いのです。こうした「考え方」について学べることも、本コースの魅力だと思います。
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