農業経済学の中でも農家雇用労働力問題を中心に研究を進めてきました。 日本の農業は家族経営を主体としながらも、過度に労働力を必要とする農繁期(収穫時期)には家族以外の労働力を利用してきました。こういった家族以外の労働力は農村地域から調達してきました。しかし、農村地域は過疎化・高齢化や後継者不足といった問題を受け、地域内からの労働力調達が難しくなっています。 日本の食料問題を考えると農家が生産を行いやすい環境をつくることが重要となります。そのためにも、この問題を打開する必要があるのです 。多くの人が安全で美味しい物を食べたいと思っていますし、私自身もそうです。そのためには日本農家、日本の農業を守らなければなりません。それらを研究する農業経済学はなくてはならない重要な学問だと考えています。
ゼミでは高畑先生が研究テーマを与えるのではなく、「食」と「農」に関する経済的諸現象について実際に農家さんや企業に出向くフィールドワークを通じ、それぞれ興味を持ったものを学生が自ら「考え」「行動する」ことを大切にしている。食品廃棄物の発生量が問題だからリサイクルについて研究したいと思った学生は、「登録再生利用事業者における食品廃棄物の調達対応」について分析。全国的知名度がある銘柄豚が存在しないことに疑問を持った学生は「銘柄豚における販路の展開過程」について分析するなど主体性をもって取り組んでいる。
人から言われて行動するのではなく、興味を持った分野を自ら学び行動することが、目標到達への近道です。私たちも全力でサポートするので、一緒学び、夢を実現させましょう!
専門分野:農業経済学、食料農業市場学、農家雇用労働力問題
1984年盛岡市生まれ。北海道大学大学院農学院修士課程・博士後期課程修了、博士(農学)。北海道大学大学院農学研究院専門研究員、酪農学園大学非常勤講師を経て2018年現職に就く。北海道合鴨水稲会事務局代表(2011~2016年)、農業専門派遣会社のアドバイザーを行う。
著書『農業における派遣労働力利用の成立条件~派遣労働力は農業を救うのか~』