一人でも多くの学生が資格試験に合格するなど、学生たちの目標達成が私の生きがいであり、望みです。そのためにどのようなカリキュラムやシステムを作っていくべきか、毎日そればかり考えて、そのなかでいろいろな発見や思いつきを得ています。KASDでは2020年度に一級建築士受験講座を開設し、一級建築士に特化したこの講座で学ぶことで、2020年度には2名、2021年度には4名が一級建築士学科試験に合格。この4名のうち1名が、製図試験に合格を果たしました。一級建築士に合格した学生に期待するのは、会社に入ってから、そこでのリーダーとなること。業界でも一級の資格を持っている人は多くありません。一級に合格すれば自信になりますし、その自信を、部下を指導する立場としての能力へとつなげていってほしいですね。
「一級特進コース」では、通常の授業に加え、一級を志す学生だけの少人数クラスで、一級合格の指導実績豊富な教員による集中指導を早期から実施。2年次に建築士受験の基礎学習を行い、3年次前期に二級建築士試験、3年次後期より一級建築士試験の学習を行います。本気で一級に挑む意欲のある学生には、ぜひ来てもらいたいですね。一方で「学生のうちに積極的にコンペなどに参加し、視野を広げたい」と考える学生には、ゼミで研究活動に取り組むという選択肢も用意しています。
例えば工業高校卒業で既に二級建築士の受験資格を得ている学生に向けた特別コースを開設。このコースの学生3名が2年次での二級建築士合格を果たしています。このように、KASDでは教育体制強化に努めています。
建築学科 学科長。建築担当教員。一級建築士。工学博士。