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中部大学

一人ひとりにぴったりの人口骨、作るのは不可能?
山口 誠二 准教授 画像
山口 誠二 准教授
生命健康科学部
生命医科学科
研究のきっかけ

研究のきっかけ

患者に合うプレートを作るには、
手作業では限界があった

事故や病気であごの骨が失われると、見た目や噛む力を取り戻すためにチタン製のプレートを使って骨を再建します。でも、このプレートは元々、まっすぐな形で、手術中に医師が手作業で患者の骨の形に合わせて曲げなければなりません。これでは時間がかかるうえ、何度も曲げ直すと金属が弱くなってしまい、手術後にプレートが壊れたり、外れたりするリスクもありました。「もっと患者さんにぴったり合うプレートを、最初から作れないだろうか」。そんな疑問と課題意識が、この研究の出発点でした。

研究内容

研究内容

3Dプリンターで、
“その人だけの人工骨”を作る!

山口先生のチームは、この課題を解決するために、3Dプリンターの1種である積層造形技術に注目しました。患者さんのCT画像からあごの形を3Dデータにし、その形にぴったりフィットするプレートを純チタンで一つひとつ作り上げます。これが、人工骨プレート「患者適合型固定プレート」です。これなら手術中に曲げる必要がなく、最初から理想の形。手術時間も短くなり、金属が弱くなる心配もありません。見た目の回復も、より自然に近づけられます。さらに、患者適合型固定プレートは「混酸―加熱処理」という特別な表面処理を施すことで、チタンの表面に骨と仲良くなりやすい性質が生まれ、自然に新しい骨としっかり結合するようになります。実験では、表面処理した方が新しい骨とつき方が格段によく、しっかり固定されることがわかりました。

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研究を未来へ

“体の一部になる
人工骨”が
当たり前の未来へ

患者適合型固定プレートは、すでに医療機器として承認され、実際に治療に使われ始めています。一人ひとりの骨の形に合わせて作ることができ、骨と強く結び付く人工骨プレートは、今後の医療を大きく変える可能性を秘めています。そして、人工物ではなく、「自分自身の骨の一部」のように治っていく未来へ。テクノロジーと医学の融合によって、より多くの患者さんが笑顔を取り戻す未来が近づいています。

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その他の研究プロジェクト

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