STEP2 入試の種類と試験科目をチェック

大学・大学院が実施している入試にはいくつかのスタイルがある。「社会人入試」もその一つだし、「AO入試」なんていうのも最近定着してきた。では、入試にはどんな種類があるのか、それぞれの試験科目はどうなっているのかを大学院、大学それぞれにチェックしていこう。

大学院の場合大学の場合

社会人入試

主な試験科目の組み合わせパターン ・書類審査(研究計画書含む)+小論文+面接・書類審査(研究計画書含む)+面接 など

試験勉強に時間を割けない社会人に配慮した入試

社会人を対象にした試験科目の負担の少ない入試。「社会人経験3年以上」などの条件を設けている場合が多い。書類審査を除いた試験は「小論文と面接」というパターンが最も一般的で、試験は「面接のみ」というところも最近増えてきている。社会人なら、まずこのタイプの入試が実施されている大学院を探してみよう。ただし、社会人入試でも、一般入試より負担は減らしているが、英語や専門科目を課す場合もあるので注意。また、ほぼ社会人を対象としている大学院の場合、特に「社会人入試」と銘打たずに、このようなタイプの入試を行っている場合もある。

一般入試

主な試験科目の組み合わせパターン ・書類審査(研究計画書含む)+専門科目+英語+面接

英語も専門科目も課される場合が多く、十分な受験対策が必要

一般の大学院入試。特に社会人に対象を絞っている大学院でない限り、通常、英語などの外国語、さらに専門科目が課される場合が多い。同系統の学部で専門的な勉強を重ねてきていることが前提となるので、専門科目の試験内容もハード(専門的な内容の小論文を書かせる場合もある)。そのため、社会人の場合はできるだけ一般入試ではなく試験科目の負担の少ない入試を選びたい。ただし、行きたい大学院が社会人入試を実施ししていないこともある。そんな場合は、どの程度の下地(学部での学習経験や英語力)があるかにもよるが、じっくり時間を掛けた試験対策が必要となる。

AO入試

主な試験科目の組み合わせパターン ・書類審査(研究計画書含む)+面接 ・書類審査(研究計画書含む)+小論文+面接

学力よりも人物を重視し、じっくり面接して選考する入試

大学院が「アドミッションズ・オフィス」と呼ばれる部門を設け、大学院が求める人材を、数回の面接を重ねてじっくり選考していくタイプの入試。名称や形式は大学院によって異なる場合もある。もともと大学で徐々に普及してきた入試スタイルだが、最近は大学院でも採用するところが出てきた。社会人AO入試のような枠を設けている場合もあるが、新卒・社会人の枠は設けないで行うことのほうが多い。一回の試験で選抜するのではなく、募集期間・選考期間を数カ月間設けて、じっくり話し合いながら、受験者の側も大学院をよく理解したうえで進学を決めることができる。

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