行きたい大学・大学院が見つかったら、まず何をしなければいけないのか? 入試までにしなければいけないことは何なのか? 身近にアドバイスしてくれる人が少ない社会人学生にとってはわからないことも多い。そこで、大学院、法科大学院、大学などの進学先別に要ダンドリ項目をリストアップ!
●情報収集&志望校選び
WEBや情報誌、入学案内、説明会などで情報収集
まず、自分が研究したいテーマ、学びたいことがどの大学院で実現できるかを情報収集することからスタートしよう。その際に必ずチェックしておきたい項目は、大学院で学べる内容、カリキュラム、どんな教授がいるか、どんな資格が取得できるか、履修形態や開講形態、学費、実際に通うキャンパスの所在地、試験科目や試験日程など。インターネットで調べるのはもちろん、大学院に直接電話して質問したり、入学案内のパンフレットを入手するなどして、しっかり調べよう。また、説明会にもできるだけ参加しておこう。大学院の雰囲気もチェックできるし、教授と直接話をすることも可能だ。
●研究計画書作成スタート
大学院入試の最重要課題。志望校が決まったら早めに着手しよう
大学院の社会人入試の場合、入試のカギを握るのは研究計画書。出願書類の提出時期に慌てて作成する人も中にはいるが、研究計画書の内容から、大学院進学への意欲や受験者の考え方・社会経験といったことまでチェックされるので、時間をかけてしっかりとしたものを作りたい。志望校が決まれば研究計画書作成に取りかかることができるので、志望校が設けている研究計画書に関する規定などを確認して作成にとりかかろう。ただし、研究計画書を書いた経験がある人はほとんどいないはず。不安がある人は、予備校を利用して合格した人の研究計画書の事例を参考にしたり、書いたものを添削してもらうと、より間違いが少ない。
●筆記試験対策スタート
志望校が過去問題を公開している場合は必ずチェック
志望校の入試で専門科目や英語などの試験がある場合には、その対策も早めにスタートしておきたい。社会人入試で、専門科目、英語がない場合でも小論文は課される場合が多いので、その準備も必要。まずは、志望大学院が過去問題を公開しているかどうかを確認しよう。そして、問題の傾向を把握し、効率のいい試験対策を練る。問題の傾向・難易度と、自分の得意分野・不得意分野とを照らし合わせて、今後の学習プランを立てよう。筆記試験対策に関しても、自信がない人は予備校を利用する手がある。過去問の分析とそれを踏まえた効率的な指導に関してはノウハウがあるので、情報の少ない社会人受験生にとってはいろいろな面で助けになるはず。
●出願書類を準備
用意するのに時間がかかるものもあるので注意
志望校の出願期間をまだ調べてない場合は早急にチェックしよう!入試日程が発表されていない段階でも前年のスケジュールを見ればだいたいの時期は確認できる(開設2年目の大学院の場合は初年度とスケジュールが変わることがあるので注意。新設校の場合はおおむね12月以降になる)。募集要項を早めに取り寄せて出願に必要な書類を確認したら、出願受付が開始される前には必要な出願書類はきちんと用意しておこう。当然、ダンドリ2で書き始めた研究計画書もこの時期には完成させる。その他の書類に関しても、大学の卒業・成績証明書や健康診断書など入手するのに時間がかかるものがあるので、後回しにせず、早めに用意すること。また併願用に複数もらっておくのも忘れずに。
●面接対策スタート
どんな質問にも答えられるよう研究計画書をしっかり見直す
面接は、出願の際に提出した研究計画書をもとに行われるのが一般的。そのため、試験日が近づいてきたら、自分が書いた研究計画書をしっかり見直して、完璧に頭に叩き込んでおこう。また、面接の形式は、面接官と1対1で行われるタイプから、複数の面接官がいるタイプ、プレゼンテーション形式やディベート形式など大学院によってさまざま。志望校の面接の形式はしっかり確認して、その場で慌てることがないようにしよう。すでに、予備校を利用している人は、面接対策に関しても大学院別の傾向に合わせたアドバイスをしてもらえたり、模擬面接をしてもらえたりする。もちろん、面接対策だけで予備校を利用することも可能だ。
●会社・家族への報告
周囲へはなるべく早いタイミングで報告する
社会人入試の一番の難関とも言われているのが、上司や家族への報告だ。入試直前になって思わぬ反対に遭わないよう、なるべく早めに周囲に自分の意志を伝え、理解を得ておこう。
●学費の準備
やりくりがつかなければ奨学金という手もある
大学・大学院の学費は年間100万円以上になることも多い。とても貯金ではまかなえないという人は、奨学金や大学が用意している教育ローンなどについて事前に調べておこう。
●通学シミュレーション
必ずキャンパスまでの通学ルートを確認
地図上の確認だけでは、自宅や職場からキャンパスまでどのくらいかかるか正確にわからない場合もある。事前に一度は実際に足を運んでみよう。入試会場が別の場合はそちらも同様。キャンパスが広い大学だと敷地内で迷うことも結構あるのだ。