
50音表の「あ・か・さ・た・な…」という順序は、発音する場所や舌の位置と関係があります。母音「あ」は口を閉じずに出す音。子音「か」は口の奥で、「さ」「た」と進むにつれ舌の位置が前へ移ります。この口の奥から前への動きが50音の並びと一致しているのです。
普段あまり意識しないかもしれませんが、日本語にはおもしろい規則が多くあります。例えば「サブスク」や「インスタ」など、略語はなぜ4文字が多いのか。実は、5~6文字を超えると覚えにくくなり、3文字だと他と似てしまう。そのちょうど良い塩梅が4文字なのだというデータがあります。
日本語を「外国語」のように客観的に見て考えることで理解はより深まります。私の専門である日本語学は、現代の日本語の意味や働きを客観的なデータに基づき明らかにする学問なのです。

日本語を「外国語」として見ることで、新しい発見があります
日本語教師としての実務経験を持つ張先生は、日本語研究に加え、日本語教育に関する授業も複数担当しています。特に「日本語教育演習」では、学生が実際の日本語学校の教壇に立ち、外国人に日本語を教える時間も設けているそう。また、ゼミでは専門書や論文を読み解き、みんなで自由に議論しながら一人ひとりの研究テーマを見つけていきます。最近の卒論テーマは『「鬼かわいい」「神かわいい」の「鬼」「神」の違い』や『かっこよくて死ぬ」の「死ぬ」の役割』など。身近な日本語が学問の分析対象になるって、なんだかとっても面白い!

知的好奇心を刺激するゼミ。新しい発見を求めて、活発な議論が交わされています
日本語教育はこれからの社会にとって重要な役割であり、資格取得を目指す学生も増えています。日本語を客観的に見られるという点は、外国人である私の強みでもあります。ぜひ一緒に、日本語の面白さを究めましょう!
専門:日本語学・日本語教育
中国・青島出身。古くから日本と縁が深い土地で育ち、自然と日本語にふれるようになり、やがて本格的な学びを求めて来日。学習院大学大学院人文科学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。「「日本語は主語を言わないから非論理的」「動詞が後ろに来るからヘン」と言われることがありますが、それは外国人から見たステレオタイプ。実際に学んでみると、極めて論理的な言語だと理解できました」
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