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私立大学/宮城

ミヤギガクインジョシダイガク

さまざまな言語の研究から「人間とは何か」に迫る

学芸学部 英文学科 遊佐 典昭 教授
◆先生の取組み内容
言語知識の性質、子どもがどのように言語知識を獲得するのか、言語知識の神経基盤を調べています。脳は不思議なもので、私達がことばを発して理解できるのは、脳内にこれを可能とする言語知識が存在するからです。「物質」である脳に心が宿り、人間活動のほとんどに言語が関与することを考えると、言語の研究は「人間とは何か」を研究することに他なりません。また、絶滅言語のフィールドワークや手話、言語の進化の研究も行っています。言語学は人間の本性を探るという意味で人文学の分野ですが、人間言語が脳内に生物学的基板を有するために生物学の研究対象でもあります。このような生物言語学は、言語学の他に、生物学、心理学、脳科学、遺伝学、考古学、霊長類学、コンピュータサイエンスなどを含む学際的領域で知的興奮にあふれた学問です。

◆授業・ゼミの雰囲気
『「なぜ︖」を大事にしながら「質問する喜び」を得られる、探究心を養う教え』

「学生たちには、キュアリアスマインド(好奇心の強い人)になるような教育を心がけています」と語る遊佐先生。例えば、1年次の授業「ことばと人間」では、「か」には濁点がついて「が」になるのに「あ」や「ん」にはなぜ濁点がつかないのかといった、身の回りの日本語、英語の不思議を扱いながら学生に考えることの面白さを感じて貰っています。こうした身近なトピックを通して、「なぜ︖」を大事に考える力を養い、「質問する喜び」を感じながら単純なことに驚くことの体験から探究心が芽生え、2年次以降の学びにつながっています。
宮城学院女子大学(私立大学/宮城)
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