子どもたちには大人にはない「アンテナ」があって、楽しいことや面白いことを見つけたときにはとてもキラキラした表情になります。子どもたちの目線でアンテナを張り、「わぁ、すごいね!なんでだろう?おもしろいねー」と一緒に感動したり考えたり、笑ったりしているとき「あ、今この子たちとつながった!」と感じるんです。その瞬間が私は大好きです。気持ちを共有して子どもたちとのつながりを深めていくたびに、大きなやりがいを感じています。
中学生くらいのときから保育士か幼稚園教諭になりたいと思ってました。どちらにしようか迷っていたとき、大学3年生で行った実習先の幼稚園の先生との出会いが幼稚園教諭を選んだきっかけです。子どもたちだけでなく先生もとても楽しくしていて、キラキラして見えました。実習最終日にその先生が「川島先生は暖かい雰囲気を持っているから、その優しい気持ちで子どもたちを包み込むような保育をしてくださいね」とおっしゃってくださったんです。今でもこの言葉を忘れず実践しています。また、幼稚園は教育を基本としていて、子どもが考え発見していく力を身につけるところ。その考える力を育てていきたい、と思ったのも理由のひとつです。
公立の園のよいところは、市内のいくつかの園、小学校・中学校を見学したり、先生方から話を聞いたりする研修制度があることです。子どもたちの今後を見据えて教育・保育に関わることができるのは公立ならではなのかな、と思います。いろんな先生から話を聞いて、教えていただいたことを、毎日の環境づくりにも役立てられるよう心がけています。今私がやっているのは、子どもたちが「先生おはよー」って教室に入ってきた瞬間「わー、楽しそう!これはなんだろう?遊びたい!」と思ってもらえるような空間づくりです。これからも子どもたちのことを一番に思い、考える力を育んでいける先生になりたいと思っています。
四日市市立海蔵幼稚園/教育学部 教育学科 幼児教育コース/2017年卒