私の勤務先エームサービスジャパンは、企業や医療・福祉施設、教育機関、スポーツ施設など、様々な施設に事業所を持つ委託給食会社です。管理栄養士の仕事の幅も広く、入社2年目には実業団ラグビーチームの栄養管理を担当。現在は工場内の社員食堂で、約400名のお客様に食事を提供しています。健康志向が高い企業なので、「健康米の日」や「サラダ半額の日」を設けるなど、従業員の健康増進に関する様々な取り組みを行っています。また食事をより楽しめるよう、週に一度イベントメニューを提供したり、お客様の目の前で実演調理を行ったりします。お客様の多種多様なニーズを実現し、喜ぶ顔を間近で見られることに、やりがいを感じています。
大学で4年間学ぶからには一生役立つ知識・技術を身につけたかったので、以前から興味があった栄養の分野を学ぼうと考えました。そして管理栄養士の資格取得を目指せる大学を調べたところ、地元千葉にある淑徳大学に、新しく栄養学科が開設されることを知ったのです。新しい学科での学びは何もかもが手探りで、前例がない中で実習や国家試験などに臨まなくてはいけないため、不安もありました。しかし、その分先生方や仲間との結びつきが強く、みんなで一緒に成長している実感がありました。自分たちの手で新しい学科を1からつくりあげていく貴重な経験ができて、本当に良かったと感じています。
管理栄養士の活躍の場は、特定保健指導や食堂運営、商品開発など多岐にわたります。私は病院や地域保健センターなど様々な現場で臨地実習を経験する中で、自分のやりたいことは「健康な人がもっと元気になれる食事をつくること」だと気づき、オフィスや学校で食事を提供する「委託給食会社」に興味を持ちました。今の職場の魅力は、献立作成から調理、提供まで幅広い業務を経験しスキルアップできること、そしてお客様との距離が近く、反応を間近で感じられることです。季節のイベントメニューを提供してお客様に楽しんでいただけた時や、私が講師を務める栄養セミナーが成功した時は、本当にうれしいですね。
エームサービスジャパン株式会社/看護栄養学部 栄養学科/2016年卒/栄養学科の一期生として入学。現在の会社で「スポーツ栄養」という分野に出会う。ラグビーチームなどの栄養管理を担当したことで、同じアスリートでも食事に求めるものは競技によって違うと知り、スポーツ栄養の奥深さを実感。現在所属する事業所は、スマートミール(栄養バランスの整った食事)三つ星の認証を受けている。「栄養価や食材に厳しい規制がありますが、その中でメニューのレパートリーを増やし、お客様の健康に貢献していきたいです」と展望を語ってくれた。