
修士課程修了後、発達相談員やスクールカウンセラーとして子どもや保護者への支援に携わる中で、親子関係が子どもの発達に与える影響の大きさを実感しました。その経験から、現場で感じた問いを研究として深めたいと考え、博士課程に進学しました。現在は臨床心理学を専門に、親子関係や家族関係に着目し、子どものこころの成長を支えるための心理学的支援について、研究と実践の両面から取り組んでいます。心理学は、他者を理解するためだけでなく、自分自身を理解するための学問でもあります。自分の感じ方や考え方に気づくことが、相手の立場に立って考えることにつながります。学生には、知識だけでなく、自分と向き合いながら人を尊重する姿勢を身につけてほしいと考えています。

心理学の学びを通して、自分のこころや人のこころと向き合う力を育みます
古川先生の授業やゼミでは、心理学を体験的に学ぶことを大切にしています。箱庭療法体験では、砂や小さな人形を使って自由に表現し、その作品から人のこころの状態や感じ方を考えます。また、描画療法体験では、絵を描くという表現を通して気持ちや人との関わりがどのように表れるのかを学生自身が体験し、ことば以外の表現の大切さを学びます。さらに地域の子育て支援プログラムに参加する取り組みも。実際の親子と関わりながら支援の在り方について理解を深め、多角的に人のこころを考える力や臨床現場での実践力を養います。

学生たちとの対話を大切にしながら学びを深める和やかな古川ゼミの様子
心理学は、迷いを抱える自分自身や、身近な人のこころを理解する手がかりを与えてくれる学問です。大学での学びを通して、人を大切に思う気持ちや、誰かを支える力を一緒に育てていきましょう。
京都女子大学大学院および大阪大学大学院連合小児発達学研究科博士後期課程を修了。博士(小児発達学)。臨床心理士・公認心理師として、発達相談員やスクールカウンセラーを経験し、親子の関係性に着目した心理学的支援を行ってきた。2019年より現職。教育・研究に加え、地域の子育て支援や臨床実践に携わっている。また、海外の大学とも共同研究を行い、国や文化の違いをふまえ、子どもの発達や子育て支援に取り組む。
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